内容説明
“モーツァルトの町”“小さなローマ”“アルプスの北のフィレンツェ”などと言われてきたザルツブルク。しかしそれだけだろうか。「この町では昨日と今日のさかい目がおぼろげで、過去と現在とが奇妙な風に入りくんでいる」とみる著者がザルツブルクの奥深い魅力を紹介。
目次
1 聖堂と城と宮殿
2 ザルツブルク幻視行
3 二人の旅人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
「メンヒスベルクと向かい合ったカプツィン山との間のおそろしく狭い空間に、さまざまの色と形の谷根千がひしめいている。…なるほどイタリアの町に似ている。ザルツブルクをつくった僧籍の王侯たちが、ことのほかイタリアびいきてあったからだ。…メンヒスベルクの東の端にそそり立つホーエンザルツブルク城が、つい目と鼻の先に迫ってくる。…これはながらく難攻不落の城であった。隣国バイエルンの兵もハプスブルクの軍勢も、この城砦には手をやいた。三十年戦争の際、アドルフ麾下のスウェーデンの猛将たちは、この城は迂回して通りすぎた。」2023/07/12
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