感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shizuka
28
追悼水木しげる氏。水木さんが妖怪世界へ興味を持つきっかけとなったのんのんばあのお話いろいろ。のんのんばあ、とっても強い。物事に動じない。然るべき方法が瞬時に判断できる。かなり頼れるのんのんばあ。目玉のおやじとはいい茶のみ仲間になれそうな気がする。むかーしテレビで、のんのんばあのドラマをやっていたのを思い出した。面白かったな。あんなおばあさんが身近にいたら、わたしも入り浸っていろいろ教えてもらっていたかもしれない。水木さん、いいおばあさんと出会ったなあ。そしてそれをきちんと活かされたのもすごい。合掌。2015/12/05
袖崎いたる
11
「死声」という作品で、水木しげる作品では珍しく背筋に冷たいものを感じさせられた。この人の書く作品はホラー文学的というよりも幻想文学的な怖さがあるので、愉悦としての恐怖は感じても夜を脅かすような恐怖を感じることは珍しい。それと久住昌之さんの解説文、これは水木しげるさんの、作品や逸話からなどではそれこそ生き妖怪とされがちな像を、うまい具合に人間水木しげるに固定させてくれる内容になっていて、読んでいて妙な感慨がある。また、ラブクラフトの世界観に独特の書式があるように、水木しげるの作品にも独特の書式・文体がある。2015/12/31
おーすが
10
ドラマにもなった実在の人物がモデルとなっている” のんのんばあ”が活躍する数篇と、魔女や山の姫など女性モチーフの作品をいくつかまとめた短編集。のんのんばあの活躍っぷりが痛快。拝み屋ののんのんばあこそ、水木しげるの素地となった女性。これ、このシリーズで一番良かった巻かも。悪い魔女がいい。水木世界の女性はとても人間的だと思う。「まれにみる刺激」笑った。狐の管とたぬきのキンタマの話もよい。「天かける船」はSF。科学的でも論理的でもないが力の均衡を感じさせてくれるのが妖怪話であり民話であり。2021/02/25
尾白
5
水木しげる先生、大好き❤️です。先生の素地を培ったのんのんばあには感謝です。そののんのんばあが漫画で活躍、面白いです。2022/11/21
あいちょ。
2
図書館。 2019/08/27
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- 和書
- 闇の子供たち 幻冬舎文庫