ちくま文庫<br> 外遊日記―三島由紀夫のエッセイ〈3〉

ちくま文庫
外遊日記―三島由紀夫のエッセイ〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480030467
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

昭和32年7月から33年1月にかけて、アメリカをはじめ、メキシコ、ドミニコ、ハイチさらにはスペイン、ローマ、ギリシアを訪れた際の紀行文、見聞録、観劇記からなる「旅の絵本」。他に紀行文17本を加えておくる、まだまだ外国旅行の不自由だった時代の旅日記。

目次

旅の絵本
遠視眼の旅人
日本の株価
南の果ての都へ
外遊日記
ニューヨークの溜息
ニューヨークぶらつ記
紐育レストラン案内
大統領選挙
口角の泡〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

45
三島由紀夫が世界のあちこちを旅した際の紀行文。アメリカでは自らの戯曲がブロードウェイで上演されるということで観劇をしたり、メキシコで病に倒れながら当地の自然に思いをはせ、ハイチでブードゥーの儀式を見たり、ブラジル、香港、ヴェニス等、旅人としてスレッカラシになってしまうほど。世界中を見て回り、様々な文化や人に触れた美しい文章を書く人があんな死に方をするなんて……と読みながら少し考えてしまった。三島由紀夫には「外遊」という言葉がよく似合う。2017/10/07

MASA123

9
ちくま文庫「三島由紀夫エッセイ3」、昭和32年(1957年)に上映されていたブロードウエイのミュージカルの見聞記が、簡潔に記載されている。「マイ・フェア・レディー」のレックス・ハリスンを、「その洒脱な枯れた味わいと、六代目菊五郎にも比すべき動作の細かい軽妙な、そうして決して足を踏みはずさない喜劇的演劇とで私を唸らせた」と称賛している。村上春樹がタイムマシンで、1950年代のアメリカのジャズライブハウスに行ってみたいと、なにかで書いていたが、三島由紀夫は50年代のアメリカを実際に見てきた人なのだ。 2024/07/13

purintabetainoo

4
三島由紀夫の時代に「海外旅行」っていまと全く感覚が違うんだろうなぁ。そんな中、海外の行きずりの女の人とお酒を飲んでハシゴしたエピソードなんかを芸術的にだけど開けっぴろげに語られていたり、けっこう生々しくて面白かった。マイフェアレディ、ウエストサイドストーリーなど当時のミュージカルを現地で見た感想なども読める。ニクソンが敗れ、ケネディ大統領になった瞬間のことも書かれている。エジプトのピラミッドのことが何故かとても気にくわないらしい様子が書かれていて、神経質そうな三島由紀夫っぽいと思いながら楽しく読めました。2018/02/28

Holden Caulfield

2
久々のミシマ!1957年、ブロードウェイでは、公開直後の「ウエストサイドストーリー」ロングラン&ロングランの「マイ・フェア・レディ」を観ていたなんて!!2015/10/05

gokuu

0
再読2022/12/30

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