出版社内容情報
国家が再犯防止のための介入を拡大させている近年の傾向の下で、受刑者の権利尊重に配慮する処遇観にも合致する内観法を再考する。
目次
序章
第1章 効果的な犯罪者処遇理論の検討―犯罪学理論概観を踏まえて(犯罪観と処遇観の変遷;犯罪離脱現象を説明する理論群の整理;犯罪離脱のために必要な要素)
第2章 効果的な処遇手法の測定方法の提示(SOCスケールとは;SOC下位尺度と効果的な処遇手法の比較検討)
第3章 処遇手法としての内観法(内観法の外形的構造の説明;内観法の理論的説明)
第4章 犯罪離脱を促進する内観法(処遇手法としての内観法が活用されなくなった原因;内観法による犯罪離脱促進のプロセス)
終章 処遇手法としての内観法の法的意義(再犯防止の焦点化;2022年刑法改正;内観法の法的意義)
著者等紹介
土ケ内一貴[ツチガウチカズタカ]
1986年高知県生まれ。青山学院大学法学部卒業後、青山学院大学大学院法学研究科公法専攻博士後期課程修了。博士(法学)。現在、龍谷大学矯正・保護センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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