内容説明
都を遠くはなれた街に赴任したディー判事。その土地に君臨する悪漢をたおし、謎の事件の究明にあたる。前任者の残したなぞ、引退した有力軍人の暗殺、若い女の失綜…。それが一枚の迷路の絵図を軸に展開する。推理あり、サスペンスあり、ハードボイルド・タッチありのサービス精神満点のものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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ポケミス版よりも、こっちの訳の方が好み。 ヨーロッパ人が書いた中国とは思わせない作風は、毎度見事なものだと思う。2021/04/23
Steppenwolf
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G久方ぶりに立ち寄った古書店にて本書を見つけて購入した。丁度中国を専門とする方と本書を含シリーズについてご意見を伺ったところであった。県知事ディは新任地到着直前に追いはぎに遭いそれを拘束するところから始まり,県知事到着後地元を牛耳るやつとか遺産相続にまつわる事件,など忙しい。著者後書きによると本当にこんな感じで県知事は働いていたらしい。このような正確な考証が本書の価値を高めているのであろう。現代的観点から言うと犯人捜しは少々荒っぽいやり方だと思う。しかし,それは野暮というものである。2018/08/22
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