内容説明
「…真実、全くありのままの真実、これこそ私の標語に他なりません。私はこのありのままの真実にただの一片の隠し切れを当てたりすることなく、実際の状況を真実それが私の身に起った通りに描写することに致しましょう…」欺かれて娼婦に身を落とし、さまざまな男性遍歴を経る少女ファニーの数奇な運命…。十八世紀イギリスが生み落とした好色文学の名作を、無削除逐語的名訳で贈る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
娼婦の手記というだけあって、ひたすら男性遍歴が綴られる。8割くらいがエロシーン。騙されて娼館に売り飛ばされるというやるせない導入ながら、主人公のファニー・ヒルが終始あっけらかんとしてセックスに励むので暗いトーンはほとんどなし、むしろユーモラスですらある。数々の相手とひたすらセックスしまくり、最終的に生涯の伴侶と巡り合い、二人は幸せなキスをして終了する。しかしこれを獄中で書いたクレランド氏の当時の心境はいかばかりだったのかと。2011/11/10
刳森伸一
0
もっとドロドロとしたものを予想したが、実際にはユーモアのある語り口。愛のあるフリーセックスがクレランドの理想なのかなぁ~2013/03/06
Mina Inoue
0
終始エロい2012/07/26