内容説明
夢と狂気のラビリンス、作者没後刊行された初の長篇小説「犬神博士」、「超人鬚野博士」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムル
17
このタイトルと角川文庫の装丁から乱歩の怪人ものを想像したら、乱歩要素ゼロだったw。7歳にして踊りとイカサマ賭博の達人、犬神博士の独演による神童(悪童)半世記(と見せかけ新聞小説の打ちきりだかで、結局7歳から話が進まない。当時のええ加減な体裁は大好き)。忠義だなんだほざく大人を子どもの目からぼかすかに叩きのめす語りの勢いが楽しくて、がぶがぶ読める。しかしまあ、夢久のブン屋らしい面が強く出た諷刺小説の快作だが、玄洋社と薩長国権の利権闘争なんて話題まで繋がるのね。頭山満らしき人物も出てくるし。2020/05/04
藤月はな(灯れ松明の火)
15
「犬紙博士」は既読。一種の神童で女装男子の犬神博士が周りの大人たちの思惑を上へ下へと急がせたり、超人の鬚野博士がべらんめい口調で啖呵を切るのがなんとも痛快。夢野久作作品は朗読しても楽しいと思います。2012/03/23
帝
2
「犬神博士」の主人公の人物像がいまだにハッキリしていなくて、捉えどころのないクラゲのようでした。でもお話自体はエラい方面まで発展していって、読んでいてドタバタ劇が楽しかったです。2012/01/30
村部
2
「犬神博士」は夢野久作の、ホラーでもミステリでもない、不思議な放浪譚。とにかく主人公の持つエネルギーがすごい。未完に終わってしまったのがなんとも悔やまれる。しかし、この小説の終を書くことができるのか、と考えると、夢野にもできなかったのかもしれない。2011/07/10
海野藻屑
1
児童文学としてもいけるんじゃないかな。2017/07/14




