内容説明
あの8月15日を境にして、東京には失われたものとかろうじて残ったものがある―。ひそやかな、都市の貌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwasabi47
3
地図はついてない。写真と文は直接関係無い。戦前戦中占領期の作家の日記、事件、貧困弱者巡る話。娼婦や朝鮮やハンセン病の話。2023/06/29
unterwelt
2
過去の東京の話より著者の「反文明的」な思想の方が印象に残った。しかし、「車が都市を駄目にした。車の廃絶。これが革命の目標にも掲げられないような、いかなる革命にも加担したくない。(後略)十八世紀で時代を止めた、車も電気もない社会、自給自足する私のユートピア」とあとがきに書かれると勝手に夢見てろ文明人としか思えないし、このように宣う人が自給自足の生活に耐えられるのかはなはだ疑問ではある。2016/06/23
go
1
途中読むのが面倒になったところもあったが、まあ読んでよかったとは思う。昭和20年を想像はしても体験することは出来ないからなー。2021/07/22
方々亭
1
昭和二十年の地図が載っているわけではなくて、その当時の文学者の東京各所の描写で振り返りつつ、今の風景を写真に収めている。切ないのは「今の風景」と言いつつ、出版された1980年代バブルの頃の風景の多くが、既に失われているということ。出版されたころはまだ薄汚れたゴミゴミした景色があちこちにあったけれど、もはやどこもきれいなビルが立ち並ぶようになってしまった。2021/06/26
tkm66
0
資料2007/11/16