ちくま文庫<br> 友よ映画よ―わがヌーヴェル・ヴァーグ誌

ちくま文庫
友よ映画よ―わがヌーヴェル・ヴァーグ誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480026323
  • NDC分類 778.235
  • Cコード C0174

内容説明

ゴダール、トリュフォーをはじめとするフランスでの新らしい映画の動きへの熱い想いにかられて、1964年から67年までパリに在住し、その間、「カイエ・デュ・シネマ」の同人となって活動した著者の体験的ヌーヴェル・ヴァーグ論。

目次

アンナ・カリーナに恋をした
アンデルセンのおとぎの国の少女
アルファヴィルのほうへ
「深い、深い、深い」悲しみ―勝手にしやがれ
映画はキャメラだ―クロード・ルルーシュ会見記
ヌーヴェル・ヴァーグ―フランスの青春群像
港々に映画あり―「カイエ・デュ・シネマ」誌の友情集団
映画はわれらのもの
トゥールの旅
ヘッケルとジャッケル
日本映画への視線―アンケート
戦争は終った―アラン・レネ会見記
ドリス・ミゾグチ・イン・メイド・イン・USA
ルノワールとロッセリーニ
人間的な、あまりに人間的な
俺の子供たち―アンリ・ラングロワの遺言
映画少年の夢―フランソワ・トリュフォーの冒険
エリック・ロメールの教訓劇―バルベ・シュレデールに聞く
ダゲール街―ジャック・ドゥミとアニェス・ヴァルダ
ロシュフォールの三日間
ヌーヴェル・ヴァーグの行方
奇跡の映画を作った男
1968年5月
ヌーヴェル・ヴァーグ年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ささらもさら

5
1959年に「勝手にしやがれ」が誕生して以降の「カイエ・デ・シネマ」誌に関わる人々(ヌーヴェルバーグ)の情熱が、息苦しいほどに伝わりました。古くはジャン・ルノワールにまで遡って関係者の言説が収録されており、それだけでも一読の価値があります。68年のいわゆる5月革命において実質上終わったとも言えるヌーヴェルバーグは、まるで「気狂いビエロ」のジャン・ポール・ベルモントように、情熱によって生まれ、同じ情熱によって自ら焼きつくされたかのようです。2016/06/19

山田森氏

4
貪るように読んだ。それぐらい面白かったし、ヌーヴェルヴァーグ全盛のど真ん中にいた作者の文章から当時の熱気が伝わってきた。特に「人間的な、あまりにも人間的な」という章が素晴らかった。ヌーヴェルヴァーグの源流であるジャンルノワールの理念、人間の美しい躍動を捉える事こそが全てであり、それを捉える為ならば主題やセリフや物語を台無しにしても構わないという言葉には感嘆した。2018/06/28

寛理

3
☆☆☆☆☆ 勉強になった。というのは単にさまざまな固有名詞に親しむことができたというより、ゴダールの映画を見なければならないと思わされたという意味で。 すばらしく感動的な回想録。2019/03/30

uchiyama

0
何度か読み返しているのですが、今回は、天才が、ほとんど無意識に、どんな風に周りの人々を抑圧するのか、が分かる本だということを強く感じました。このあっけない最後、歩道を歩く著者を追い越していく白いマセラーティと赤いアルファ・ロメオのイメージは、悪夢のように、つまりは映画のように、残像します。2021/09/06

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