ちくま文庫<br> 過激にして愛嬌あり―宮武外骨と「滑稽新聞」

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ちくま文庫
過激にして愛嬌あり―宮武外骨と「滑稽新聞」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480026101
  • NDC分類 071
  • Cコード C0100

内容説明

明治34年1月、宮武外骨は“過激にして愛嬌ある”雑誌「滑稽新聞」を大阪で創刊した。外骨は、警察官・役人・政治家などの腐敗を暴露し、ユスリ新聞・インチキ広告に筆誅を加え、誌面上で遊びの限りを尽くすといった滑稽趣味をふんだんに盛り込んだ。この雑誌では、本人の入獄二回、関係者の入獄三回、罰金刑十三回、発行停止4回、発行禁止といって華々しい筆禍の歴史を残して、明治41年10月「自殺号」を出してその幕をおろした。

目次

1 あわれなはいを食う野蜘蛛―インチキ売薬「肺労散」
2 肝癪を経とし色気を緯とす―「滑稽新聞」創刊
3 照る日もあれば曇る日もあり―官吏侮辱罪事件
4 撞かぬ鐘を征露軍備の大砲に―日露開戦と「檜可斬」
5 余は入獄の決心を堅めたり―荻警視収賄事件
6 敢て問う、役人か悪人か―“賂軍”とのたたかい
7 刺客の出ん事を望む者あり一日露講和条約
8 久し振りだ一喧嘩やって見ようか―「大阪平民新聞」創刊
9 本誌ここに潔く自殺を遂げる―「滑稽新聞」自殺号

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タ カ ヒ ロ

1
今の時代こそ宮武外骨の反骨精神がほしい。2018/11/10

Yonowaaru

0
なにがどうなっているんだか、最近すっかり読書のペースが落ちて、つまらない世間ごとにばかり時間取られたりしていっそのこと隠居したくなるような今日この頃、たまにはこういう風に明治の巨匠に知恵と勇気を借りるのもよい。外骨の様なジャーナリストになる、なんておいそれとできるものではないが、その精神の一部に敬意を表して今日も生きることぐらいならできる。しばらくは外骨の世界に浸れて痛快であった。2020/11/24

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