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「三月に五月みたいな日が、一日だけあるのってのはいいな」「人生にはごく小さいくせに、奇妙に心にも体にもひっかかるものやことがあって、棘もそのひとつだ」「ほんとうの0には、あまり魅力をおぼえません」「どこか苦しげなところがあるんだ、ガラスには」詩につながる日常にひそむ微妙な感覚、谷川俊太郎と和田誠のコンビがおくる、150篇のショートショート・エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
39
“しりとり読書”の49冊目。「な」で始まる本は4冊目の『名もなき毒』(宮部みゆき)、31冊目の『なかよし小鳩組』(荻原浩)に続いて3回目。いつもの本棚(2017年4月、富良野に住んでからの購入本)によるストック本12冊は何れも既読本。なので隣の本棚(2013年4月~2017年3月、網走・函館時代の購入本)をザッと眺め目に付いた5冊からの選定。「谷川俊太郎と和田誠のコンビがおくる150篇のショートショート・エッセイ集」。『面白半分』など各誌に掲載の作品をまとめた、これぞ逸品。さて「ぐ」からの本はあるのか。 2021/04/18
双海(ふたみ)
25
毎晩、寝る前に少しずつ読みました。ナンセンスは愉しい。和田さんの挿絵もちょうどいい。「石けんというものの、どこがいいかと言えば、使っているうちにあとかたもなく消え失せてしまうところがいいんだな。」・「池に泡があると、これは池じゃなくて沼って感じになる」・「西欧の作家はタイプにしろ手書きにしろ、罫のない白紙に向かって書き始めるんだと思うと不思議な気がする。われわれは原稿用紙という檻の中で、情念を飼い慣らそうとするんだけど、奴等は全くの自由から、全くの無から書き出すのかしら。」2016/10/19
Cちゃん
5
和田誠展に行って読みたくなった本。谷川俊太郎さんのセンスもクスッと笑って同意できるものがあって楽しいし、和田誠さんの挿絵もどれもがステキで永久保存版!2023/06/13
TAK
3
年末年始に読んでホッコリするのにいい本。谷川さんのいい言葉を浴び、和田誠さんのユーモラスの絵が見られてハッピーです。2015/12/31
みみこ
2
「ヴィニール」の表記に色っぽさを感じる。2016/09/24