内容説明
「赤頭巾ちゃん」は“おおかみなどは敵と思いなさい”と差別を教え、「ホレおばさん」は“文句をいわず、いわれたままに働けば幸福になれる”と服従をすすめる。グリム童話は人々に夢をはこぶが、それと同時に保守的な側面を持っている。グリム童話の伝承や収録にはどんな歪曲や誤解がひそんでいるのか?本書は14篇の有名なグリム童話をまな板にのせて「新しい」読み方を示しつつその「真相」に迫る。
目次
第1部 狼のリハビリテーション(オオカミと七匹の小ヤギ;赤頭巾ちゃん)
第2部 上昇する市民階級 反封建革命 敵対関係社会の諸問題(しあわせ者のハンス;白雪姫;食事の支度をするテーブル;勇ましい小男の仕立屋;シンデレラ;ホレおばさん;ブレーメンの辻音楽隊;ヘンゼルとグレーテル;ルンペンシュティルツヘン;小人の靴屋)
第3部 王女たちの性の問題(カエルの王さま;いばら姫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しま
20
この本には所謂学術的な意味はないらしい。著者曰く、引っ掻き回す。ということでグリム童話の色々な視点からの読み方を紹介する。或いは精神分析学的に、或いは社会学的に、民俗学的に。グリム童話の読み解き方本は大分前に流行った気がするがそういったものの一つという感じ。童話の分析というのは、何故こうも興味惹かれるのだろうか。2024/07/01
林 一歩
13
童話のもつダークな側面にオブラートを包みハッピーエンド...ってのに否定的な人間ではないので相容れない部分多し。2013/02/28
鐵太郎
8
なるほど、1970年代の西ドイツでは、こう言う視点が流行ったのか。学生運動の大波が一段落した時代、こんなグリム童話のパロディがあったんですね。正直、面白い視点とは言いがたい者が多いし、あるべき社会への理解という点で辟易するものがありましたが、こんな見方もあり、か。そう思えば、それなりに面白いかも。2013/03/16
ず〜みん
3
標題通り、ひっかきまわしてます。『悪役は案外ちょっと報復しようとしただけなんじゃない?』という思いになる、そんなパロディです。2012/01/21
百千鳥
2
だいぶ後の方まで、読み方を間違ってました。そうか、これは民明書房なんだね!2015/09/01




