内容説明
スターリンによるマルクス思想の改竄・神話化に抗し、初期マルクスのイデーが『資本論』にいかに結実しているかを、フランスの研究者が鮮明にする。マルクス思想の復原に挑んだ反骨の書!待望の初邦訳。
目次
編者による序文(倫理と科学;「経済学」;マルクスとマルクス主義)
第1章 「マルクス伝説」、あるいはマルクス主義の創始者エンゲルス(「マルクス主義の創始者エンゲルス」というテーマについての観点)
第2章 社会主義と倫理(マルクスの夢―ユートピアと革命;社会革命についてのマルクスの倫理)
第3章 ロシアへの予言的遺言(ヨーロッパかアジアか?;ブルジョワジーの歴史的使命;プロレタリアートの使命;アジア的専制 ほか)
著者等紹介
リュベル,マクシミリアン[リュベル,マクシミリアン][Rubel,Maximilien]
1905年オーストリア=ハンガリー帝国領チェルノヴィッツ生まれ。ドイツ占領下のフランスでレジスタンスに身を投じて戦い、そのただなかでマルクス研究を開始。戦後、フランス国立科学研究センターで研究の傍ら、『マルクス学研究』の編集にあたる。1996年パリにて死去
角田史幸[ツノダフミユキ]
1950年東京に生まれる。1978年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。現在秀明大学学校教師学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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