ちくま文庫
意味の変容

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  • サイズ 文庫判/ページ数 161p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480025180
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇蹟的な作品。

目次

寓話の実現
死者の眼
宇宙の樹
アルカディヤ
エリ・エリ・レマ・サバクタニ
意味の変容 覚書
『意味の変容』ノオト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

11
読み始めてすぐ、これはまた厄介な本に手を出してしまったな、と頭を抱える。虚構に思索を託すということはあるし、思索そのものが虚構ということもあり得るだろう。しかし、それが数学を偽装しているとしたら…。文学に数学を持ち込む、あるいは逆に数学に文学を持ち込むということに抵抗を覚える。ではつまらないかといえば、そうでもなく、飛躍を含めて何か惹きつけられるものもある。それは思わず噴き出してしまうほどのユーモア。いや、作者は大真面目でそれがおかしいのか。とにかくたぐいまれな変人であることは間違いない。2015/02/19

あかつや

9
哲学かなんかの評論のようなタイトルの小説。中身も哲学仕立ての小説、あるいは小説仕立ての哲学書のようでもある。意味が変容してんね。ごく短いものだけど、なかなか示唆に富んでいて、人によってはどっぷり深みにはまってしまうのではないか。任意の点を中心に丸書いて、その内部と外部、そしてそれを区切る境界で全体を成すが、その大きさは外にいなけりゃわからない。境界は内部に含まないから内にあってはそこは無限。それを死生に当てはめて、外部を死、内部を生として、生きてるうちは外に飛び出すことはできないわけで、云々と思索が続く。2019/01/30

山田山田太郎

6
青チャートくらい読み込んだけど読むたび疑問出てくる系の本でした2023/01/17

kentaro

6
解説:柄谷行人、岩井克人、浅田彰、中上健次 ●われわれのリアリズムは倍率一倍と称する倍率一・二五倍である。●いかなるものも、まずその意味を取り去らなければ対応するものとすることができない。対応するものとすることができなければ構造することができず、構造することができなければ、いかなるものもその意味を持つことができない。●なぜなら、現実はつねに実現たろうとするように、実現はつねに現実たろうとし、かくてこそわたしはこの存在において、実存するところのものとなるのだから。2022/11/09

その他

5
展示作家が参考に挙げていたので手に取ったが、読むのに時間がかかってしまった。 タイトルや概要から評論かと思いきや、とりとめなく展開されていく私小説のような文体でカジュアルに話が進んでいく。けれどその軽さ反面、内容は内部と外部の持つ性質や効果についてぐるぐると堂々巡りするような複雑さがあり、積み上げていった理解を章ごとに積み直しさせられるようなもどかしさがあった。 本書の構成自体が言及されている意味の変容を体現していると言われればそうなのかもしれない。2025/03/21

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