ちくま文庫<br> 柳田国男全集〈1〉

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ちくま文庫
柳田国男全集〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 705p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480024015
  • NDC分類 380.8
  • Cコード C0139

内容説明

日本人は如何にして渡って来たか。―伊良湖畔の浜辺に漂着した椰の実に着想し、はるか南方から稲をたずさえて北上してきた日本人の起源を探る雄大な仮説“日本人の南方渡来説”を、最晩年の柳田国男が生涯にわたる研究の蓄積と構想を傾けて示した『海上の道』。南島研究の契機となり、さらに沖縄学誕生の基礎となった大正九年暮れから翌十年春にかけての南九州・南西諸島への旅の記録『海南小記』のほか、海島民族である日本人の移住・信仰・文化の問題にふれた『島の人生』および単行本未収録「海女部史のエチュウド」を収禄。

目次

海上の道
海南小記
島の人生
海女部史のエチュウド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

60
最晩年の「海上の道」のみ読了。私はアイヌが見え隠れする初期柳田の山人論に、重層的日本を透視したものとして心惹かれてきたが、記紀の豊葦原水穂国は葦の原だったから生態系を壊さないで稲に転化したという説を西郷信綱さんの著作で知り、水田稲作=日本の原像の代表作とされる本書を紐解いてみた。後期柳田は重層日本から単一日本説へ転向したとも一部で言われていて敬遠していたが、なかなかどうしてこれは一筋縄では行きそうもない。本書で問われているのは、最初に日本列島に渡ってきた民族どこからきたか、ということだ。椰子の実が日本の↓2017/02/05

Hiroki Nishizumi

4
随分前になるが、この全集第一巻に目を通したことがある。その時はあまりよく分からなかったが、その後沖縄に関する一般的あるいは民俗学的基礎知識もつき、興味深く読めた。鼠の浄土の章は新鮮に感じた。2023/04/30

メーテル/草津仁秋斗

1
海や島に関する柳田の論文?を集めた一冊。柳田らしい想像力に富んだ説と、地道に文献をあさって得た島の暮らしに関する情報。柳田らしい、一貫したものがあるのも面白かった。2015/05/13

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