ちくま文庫<br> アースワークス―大地のいとなみ

ちくま文庫
アースワークス―大地のいとなみ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 283,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480023704
  • NDC分類 404
  • Cコード C0145

内容説明

『生命潮流』『スーパーネイチャー1・2』などのロングセラーをもつ,ライフサイエンティスト・ワトソンの待望の文庫化。本書は、過去長篇の論考を主としていたワトソンの、いわば初めての“短篇集”であり、地球とその上に住む生命体がもつ不可思議さへの、さまざまな視点からのアプローチ。地球生命には、何らかの超自然的な世界が存在することを認め、この科学の辺縁にある“ソフト・エッジ(淡い縁)”に光を当て、ワトソン一流の分析を試みるライフサイエンス・ファンタジー。

目次

序 あるいはシダの花
1 生命の勝敗
2 偶然のパターン
3 意識のルーツ
4 群れの正体
5 気がかりなこと
6 ドラゴン夢幻
7 大地の脈動
8 生命の電流
9 水の奇蹟
10 水生のサル
11 利き手の生物学
12 バランスの極意

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

44
本能だけでは説明できない大量の魚の群れや鳥の群れの一糸乱れぬ行動、置き去りにされたペットが数百キロ離れた飼い主にたどり着く感知、龍や気と表現される大地のパワーの流れ、水棲人類、第六感、水の不思議、etc... 科学万能と言いつつ、解明しきれない、生物や物質に具わる、不思議な働き。12の章のエッセーで科学では肯定されていない仮定での事象の考察。興味深く、直前に読んだ仏教の唯識論とのリンケージにセレンディーピティ。もう、原子にもアーラヤ識、あるね。2017/12/14

(C17H26O4)

31
自然の不可思議を感じたくなって、25年振りくらいに本棚から引っ張り出しました。科学とファンタジーの境い目の現象、本当にあってほしいな。ちょっと信じちゃうな。偶然とは言い難い偶然の一致とか、植物の意思とか。パワーを持つ特殊な場所の話とか。途方もない時間の間に起こった奇跡的な現象の結果、今、私たち生命がこうしてあるのだから、解明できないファンタジーみたいな現象があっても不思議じゃないんじゃないかって思うんだ。2018/03/19

ゲンショウ

23
再読、拝読。最初は、思春期の終わり頃。再読は、思秋期のとば口に…。約三十年の月日に亡くし、忘れていたものが甦って来る思いです。勝敗、成否、善悪、科学と迷信。ワトソンさん…貴方は、それぞれの淡い境界にこそ、本質が在ると教えてくれました。そして…正しいと心で感じなければ駄目だと教えてくれました。私は、私の心が正しいと思える様に、生きたいと思います。ワトソンさん、本当に有難う御座いました。2013/07/17

夜郎自大

7
前説もなくいきなり読み始めたので最初は戸惑う。サイエンスの解説なのか、エッセイなのか。この著者はいったい何を言い始めたのか。読み進めるうちに、科学的バックグラウンドを重層的に持っている作家のエッセイなんだと分かってくる。論理的な話もなく、どちらかと言うと各地で起こっている現象を氏に感性によって直感的に結びつけてストーリーを作っているのだと思う。思想家なのかとも思う。特に人類アクア説のところなどは論理的に読み解こうとすると不可解な部分も多いが、一方で読手の自分自身が狭い見識なのかも知れないと自省を促せる。2020/08/22

KO

4
何度も読んでる本ですが、再読して、改めてとっても「科学的」な本だなあと。日常に不思議を見つけて、そこに理解を求めていくのが正しい科学なのだと思うのです。最初に読んだときに、宇宙とか言ってる場合じゃない!まだまだ地球は謎だらけじゃん!と興奮したのを思い出しました。2013/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/387948
  • ご注意事項

最近チェックした商品