ちくま文庫<br> ファーブルの生涯

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ちくま文庫
ファーブルの生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480022356
  • NDC分類 289

内容説明

科学者のように思索し、芸術家のように観察し、詩人のように表現する偉大な学者ファーブル―『昆虫記』の著者で知られるファーブルの友であり弟子であった著者が、互いにかわした会話、同時代人の記憶、手紙の類をたんねんに調べあげ、ファーブルの仕事・思想・人柄を浮きぼりにしつつ、その生涯を活写する。この伝記文学の傑作を訳出するにあたり原書にはない『昆虫記』の引用を多数用いて理解を助けた。

目次

1 自然というもの
2 小学校の教員時代
3 コルシカ島のファーブル
4 アヴィニヨンのファーブル
5 パストゥールの訪問
6 デュルイとの出会い
7 スチュアート・ミルとの交わり
8 オランジュのファーブル
9 『昆虫記』第一巻の出現
10 アルマスの荘園
11 活動と沈静の時代
12 自然のふしぎ
13 『自然科学物語』
14 おもしろい淘汰の話
15 楽しい習性
16 本能について
17 ファーブルのような学者たち
18 セリニアンの集い
19 たそがれどき
20 晩年の栄光
21 臨終
ファーブルの言葉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

15
ファーブルも、生活のための気に入らない仕事は、自由に利用できる時間を食ってしまい、すきな研究やものしずかな孤独な観察に身を入れることをさまたげてしまった(79頁)。こういうことは科学者にとっては致命的に思える。時間があってこそ、よい研究結果も期待できる。「金がなければいい地位にものぼれないし、一定の財産ができてはじめて大学教授にもなれる」(109頁)。ファーブルに痛切にひびいたとのこと。実感されるし共感した。J.S.ミルとの交流があったのは知らなかった(130頁~)。医学の素質もあったという(266頁)。2014/01/06

みこれっと

3
読んだのは藤森書店出版の方。すばらしい伝記本。ファーブルと実際に接したことがある人が書いたもので、実際のファーブル像がよくわかります。昆虫記に出てくるエピソードで知ってることもあるけど、愛息を亡くした話は何回読んでも涙が出ます。最晩年の様子も克明で、これもまた涙が・・・翻訳はあの平野レミさんのお父様です。2016/03/17

ダリア

2
オーディブルにて。苦労してきた研究者のイメージがあったが、意外にも先生としての能力が高かったようだ。しかも熱心だし。研究一筋の人は教えるの下手な印象があったのだけれどね。後年、報われたのは良かったとしみじみ思った。2024/03/23

036

0
オーディブルにて 苦労人の科学者で長い間教師の仕事をしていて教えるのがとても上手だったようだ 昆虫だけでなく植物や医学にも精通しており 昔の科学者は何でもできる印象 ただし金運には恵まれなかったようだ が、子宝には恵まれた 最初に7人 63歳で再婚してさらに3人のこどもを授かった 偉人はすごい 地元では変人扱いされていたようだ やはり人並みでは無いので一般人から見ると変人にしか見えないらしい2025/04/25

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