内容説明
人間、ドジだってかまわない。ニブイのも才能だ。誤りを恐れず、お互いに迷惑をかけあいながら、ジグザグ進んで行こう。まちがったら、やり直せばよいのだ。そもそも世の中には、正しいか誤っているか、結論のくだせないことの方が多いのだから。―少年の頃を振り返りながら、若い読者に、人間の複雑さ、面白さを伝えて、肩の力を抜かせてくれる人生論。
目次
1 やさしさの時代に
2 ドジ人間のために
3 半分おとな
4 なぜ勉強するの
5 他人を気にする
6 受験戦争をこえて
7 自分は自分が作る
8 ときには孤独の気分で
9 男と女の間
10 友人たちと
11 戦中派からのメッセージ
12 過去・現在・未来
13 危険な自由
14 ヤジウマの精神
15 ちょっとズッコケ
16 ことばへの思い
17 人間たちの未来
18 きみ自身のドラマ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
30
子どもたちが読むかな?と思って以前購入。再読本。きみ自身のドラマ、自分はいつでも主人公。そして観客もきみ自身。このドラマを思い切り楽しんでみようよ。2020/05/22
ともとも
30
数学者森毅さんの半生を振り返りながらも 中学生に人生論を語ったものであるが、 大人になって読んでも、とてもゆるく、面白く、そして深く それが、心に響いてくる。 ドジでも、間違ってもそれも人間!なんだか、励まされた ようで勇気を与えてもらった、そしてどこか優しくもなれる 1冊で良かったです。 2016/02/21
黒澤ペンギン
9
1981年に刊行されているが、時代を感じさせない内容でした。人に迷惑かけないように、っていう社会より自分も迷惑かける可能性があるから人のもめくじら立てないってほうが無理なくいられますね。中学に読みたかったけど、当時だと分かるか微妙だから今読んでよかったのかも。また読みます。2022/01/04
Keystone
9
型にはまらず、それでいいよ、と言ってくださっている森先生の大らかさに、読んだ人みんなが救われると思う。あたたかい一冊。2020/04/23
torami
9
40年ほど前に、中学生に宛てて書かれたエッセイだが、今読んでも大人が読んでも面白い。読み終わると肩の力がすっと抜ける本だ。2018/03/10