出版社内容情報
ネグリチュード運動を牽引し、植民地主義を批判した現代フランス領カリブにおける最重要知識人セゼール。その知的全貌を明らかにする日本における初めての評伝。
【目次】
内容説明
現代カリブの最重要知識人セゼールは、『帰郷ノート』(一九四七)で「ニグロ」の語から「ネグリチュード」概念を創出し、植民地主義を批判。一躍世界的な詩人としての評価を確立した。政治家としても半世紀にわたり市長と国会議員を兼任し、詩と政治の二つの営みによってマルティニークがフランスの「共和国」理念に基づく「都市」となることを目指した。セゼールを、彼と共振した人々の歩みとともに、公文書資料やセゼール自身へのインタビューをもとに描き出す、日本で初めての画期的評伝。
目次
序章 複数言語を生きること
第1章 黒人市長の誕生
第2章 アメリカとアフリカの結節点―セゼールの詩とニグロの問いかけ
第3章 政治家セゼールへ
第4章 演劇と脱植民地化
第5章 社会党政権下でのマルティニーク
第6章 トビラ法の成立―人道に対する罪としての黒人奴隷制
第7章 庶民から見たアンティルとフランス本土
第8章 二一世紀に響くセゼールのメッセージ
第9章 強力な友愛―共和制とセゼール
付 セゼールへのインタビュー
著者等紹介
尾立要子[オリュウヨウコ] 
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。博報堂勤務ののち、神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(京都女子大学)。現在、大阪公立大学客員研究員を経て、尚美学園大学総合政策学部非常勤教員。専攻はフランスの海外領土政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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