出版社内容情報
戦争の影が日常を覆うなか、ファンたちは何を観に野球場へと向かったのか? 戦争の悲惨さと、それに様々な形で立ち向かった市井の人々の姿を描き出す。
【目次】
内容説明
日中戦争から太平洋戦争へと戦線が拡大し、すべてが戦争に奉仕させられた時代にも、野球場には戦争に背を向け、選手たちに声援をおくる名もなき野球ファンがいた。彼らは一体何を思い、そこに何を見たのか?プロ野球創成期をノンフィクションという形で切り取り、戦争の悲惨さを語り続けてきた著者が、戦後80年を機に、これまで語られてこなかった市井の野球ファンたちの姿に焦点を当て、戦時下の野球文化を描く。
目次
第1章 魅了された人々(二〇〇〇人からの出発;時代を読んだ文士 ほか)
第2章 襲いかかる戦火(野球狂大臣;帝大医師の初観戦 ほか)
第3章 強まる戦時統制(帰ってきたエース;苦悩のピッチング ほか)
第4章 密かな娯楽(開戦の日;喜びに酔いしれる人々 ほか)
第5章 反骨の人々(芸術検閲の実態;敵性語排除の研究 ほか)
著者等紹介
山際康之[ヤマギワヤスユキ]
1960年生まれ。桑沢学園理事長・東京造形大学前学長。東京大学博士(工学)取得。ソニー入社後、ウォークマン等の開発を経て、環境グローバルヘッドオフィス部門部長を担当。またノンフィクション作家として『広告を着た野球選手―史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦』(河出書房新社)ではミズノスポーツライター賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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