出版社内容情報
西洋独占主義の呪縛のなかで構築されてきた日本の哲学は、いかなる特徴をもっているのか。世界規模の対話に開かれた日本哲学の可能性を根源から問いなおす試み。
【目次】
内容説明
西洋哲学の概念や思考法のみが純粋なものであるという特権的な意識は、いまや世界的に大きな批判に晒されている。西洋独占主義的な哲学観を輸入した日本が、「日本哲学」を再び検討すべき時期がやってきた。アメリカ、日本、ドイツでハイデガーの哲学、現象学・解釈学から仏教思想・京都学派までを幅広く研究し、日本の哲学史を専攻の一つとしてきた著者が、日本哲学とは何かを、定義・内容から深く問い直し、世界規模の対話に開かれた日本哲学がもつ可能性を総合的に考察する。
目次
序章 日本哲学の定義と範囲を再考する
第一章 日本・哲学・とは何か
第二章 西洋独占主義的な哲学観を問い直す
第三章 日本哲学の定義を問い直す
第四章 日本哲学の内容を問い直す
終章 世界における日本哲学、日本における世界哲学
著者等紹介
デービス,ブレット[デービス,ブレット] [Davis,Bret W.]
1967年米国カリフォルニア州生まれ。現在、ロヨラ・メリーランド大学哲学科教授。トリニティー大学卒業、ヴァンダービルト大学大学院哲学科博士課程修了。博士。大谷大学で仏教思想を、京都大学で日本哲学を、フライブルク大学で現象学および解釈学を研究。関西学院大学非常勤講師などを経て現職
中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学東洋文化研究所所長・教授
竹花洋佑[タケハナヨウスケ]
1978年生まれ。福岡大学人文学部准教授
長野邦彦[ナガノクニヒコ]
1989年生まれ。お茶の水女子大学基幹研究院人文科学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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