出版社内容情報
法然・日蓮・宣長から現代の学者・作家・実務家まで、鋭敏な比較文明的感覚を持っていた日本の重要人物五〇人を選出。その比較文明学の知を縦横無尽に論じる。
内容説明
古くから、日本の思想や宗教はつねに自己を他者と熱心に比較してきた。そうした知的伝統から、きわめて独創的な比較文明論が数多く産み出されてきた。本書では、本居宣長、岡倉天心、鈴木大拙、賀川豊彦らを経て、現代の梅棹忠夫、伊東俊太郎、石牟礼道子、緒方貞子に至る鋭敏な比較文明的感覚を持っていた日本の五〇人を選出。比較文明学会に所属する一七人の研究者が、日本の比較文明学とはなにかを問いつつ、五〇人が繰り広げる豊かな知の世界を縦横無尽に論じる。
目次
1(本居宣長―新たな「いのちの思想」の構築者;岡倉天心―西洋文明の代替案を示した英語名人;福澤諭吉・丸山眞男・加藤周一―近代をめぐるアポリアへの挑戦者;西田幾多郎―西洋近代文明への対抗軸を求めて;鈴木大拙―文明交流圏の結晶 ほか)
2(法然―菩提心をめぐる通底性の拡大;日蓮―「会通」しない仏教;山鹿素行―「通底」しない儒学;安藤昌益―「反文明」の比較文明;新島襄―「〓儻不羈」こそ比較文明学の根本 ほか)
著者等紹介
小倉紀蔵[オグラキゾウ]
1959年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は東アジア哲学。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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