出版社内容情報
都市社会学は都市に何を見てきたか。たえず変調しつづける現代世界においてなお、都市を論じる意味はどこにあるのか。第一人者がその現状と可能性を鋭く問う。
内容説明
都市社会学とはどんな学問か。絶えず変調しつづける現代世界において、なおも都市という場に注目する意味とは何だろうか。20世紀初頭の「衝撃都市」シカゴに花開いた古典的な都市社会学やその批判者であるニュー・アーバン・ソシオロジー、世界経済の緊密化とともに台頭する空間論や移動論的転回。そこで何が問われ、何が見落とされてきたか。長年、都市社会学やコミュニティ研究を主導し、モビリティーズ・スタディーズの導入に尽力してきた著者が都市/都市社会学の軌跡をたどり、その現状と可能性を問う。
目次
第1部 はじまりとしての都市社会学―シカゴ学派社会学とシカゴ的世界(社会科学から社会学へ―制度化のプロセス;生成期から展開期のシカゴ学派都市社会学;パワーからワースへ―本流か傍流か?)
第2部 もうひとつの都市社会学の展開に向けて―さまざまな批判理論と空間論の台頭(拡散する批判理論と「都市イデオロギー」論;「没空間の時間論的偏向」再論;シカゴ・モノグラフを読む;ディープジャカルタを訪ねて―カンポンに関する一覚書)
第3部 もうひとつの都市社会学の領野/基層―空間論的転回、移動論的転回、そしてモビリティーズ・スタディーズ(起点としての空間論的ルネサンス;空間論的転回から移動論的転回へ(1)―空間/場所と時間の再審 ほか)
第4部 トランジション・シティの方位と実相(都市社会学の脱構築のために;トランジション・シティの「いま・ここ」と「これから」(1)―その諸相 ほか)
著者等紹介
吉原直樹[ヨシハラナオキ]
1948年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。社会学博士。東北大学大学院文学研究科教授、大妻女子大学社会情報学部教授、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授などをつとめる。東北大学名誉教授。専攻は都市社会学、コミュニティ研究、社会学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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