出版社内容情報
北朝鮮が掲げる金正恩の革命思想とは何か。二〇一一年以来の金正恩時代における、指導理念の変遷を通史的に考察。北朝鮮ウォッチャーの第一人者による最新研究。
内容説明
思想が社会を規律統制し、人々の思考を規制している北朝鮮。その体制を引き継いだ金正恩は、祖父の主体思想、父の先軍思想に代わる、現在の困難を乗り越え次の展望を切り開く思想を創出する必要に迫られた。本書は、二〇一一年末からの金正恩時代における指導理念の変遷を通史的に考察し、北朝鮮の置かれた国内・国際情勢とリンクさせつつ検証する。さらに近年、金正恩が提唱している農村における「思想革命」についても紹介。北朝鮮分析の第一人者が、満を持して放つ最新研究報告。
目次
第1章 金正日総書記の死と金正恩時代のスタート
第2章 金日成・金正日主義
第3章 独自的な指導理念の模索
第4章 人民大衆第一主義の芽生え
第5章 「十大原則」の改編
第6章 第七回党大会
第7章 人民大衆第一主義
第8章 わが国家第一主義
第9章 米朝首脳会談決裂と「正面突破戦」
第10章 コロナ禍と「自力更生」―社会主義への回帰
第11章 第八回党大会と党規約改正
第12章 「人民的首領」への道と「金正恩革命思想」の登場
第13章 「農村革命綱領」=「新農村テーゼ」の提唱
第14章 「わが国家第一主義」の統治理論化
第15章 「金日成・金正日主義」の継承・深化・発展
終章 金正恩の指導理念を振り返る
著者等紹介
平井久志[ヒライヒサシ]
1952年香川県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年定年退社。現在、共同通信客員論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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