筑摩選書<br> 日本と西欧の五〇〇年史

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筑摩選書
日本と西欧の五〇〇年史

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480017918
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0322

出版社内容情報

西欧世界とアメリカの世界進出は、いかに進んだのか。戦争五〇〇年史を遡及し、近代史の見取り図から見逃されてきたアジア、分けても日本の歴史を詳らかにする。

内容説明

西欧の歴史は休みない戦争の歴史であり、特に一六‐一八世紀は「軍事革命」の三〇〇年だったと言える。西欧はそれを奇貨として、宗教改革によって強化されたキリスト教信仰と「新大陸幻想」に駆られて、新世界の発見・拡大に躍り出る。その歴史はスペインとポルトガルに始まり、オランダ、イギリスを経て、アメリカの「脱領土的世界支配」に至る。そして今日、中国の勃興を背景に流動化する国際秩序は、「新たな中世」の到来を告げているかのようだ。世界覇権をめぐる五〇〇年の争いを俯瞰し、日本が立ち向かうべき「現実」の正体に挑む著者渾身の一冊。

目次

第1章 そも、アメリカとは何者か(わずか三五〇年ほど前のことだった;新世界の「純潔」、旧世界の「頽廃」 ほか)
第2章 ヨーロッパ五〇〇年遡及史(歴史をあえて逆読みする;世界帝国になったスペインとイギリス ほか)
第3章 近世ヨーロッパの新大陸幻想(「海」から「陸」を抑えるイギリスの空間革命;イギリスが守った欧州二〇〇年の平和 ほか)
第4章 欧米の太平洋侵略と江戸時代の日本(慌ただしくて余りに余裕がなかった日本の近代史;“明治日本を買い被るな” ほか)

著者等紹介

西尾幹二[ニシオカンジ]
1935年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

80
最近亡くなられたドイツ文学者・評論家西尾幹二氏の最後の著書。氏は「新しい歴史教科書をつくる会」を主導する保守の論客として、その名は存じ上げていたが著作を手にしたことはなかった。日本と西欧の500年と銘打ち、従来のペリー来航から始まる文明開化という考えに異議を唱える。両者の関係は既に500年前に始まっており、その時点ではどちらが、より文明開化してたかわからない。ただ、西欧は長く続いた中世の宗教的圧迫から押し出されるように、ポルトガル、スペインによる「大航海時代」を迎える。⇒2024/12/07

tamami

59
今振り返ってみれば、高校で学習した「世界史」は、徹底して西欧中心主義に彩られていたと思う。あたかも地上にはキリスト者たる西欧人しか存在せず、旧大陸の異教徒、新大陸の原住民は人間として認識されなかった如く、歴史は彼らの思いのままに創られていった。過去を取り戻すことはできないけれども、私たちに染みついている西欧史観の外に立って、「世界史」を見ることも必要なのではないか。大航海時代の新大陸の惨状を知るとき、当時のわが国が僥倖の内に過ぎたことを思い、余程心して掛からねば未来の日本は消え去る運命にあるのではないか。2024/06/20

ふみあき

44
近年、コロンブスの歴史的な評価が(ポリコレ的な観点から)下落しているが、ヴァスコ・ダ・ガマも、ずいぶん無法なことをやってたんだね。知らなかった。2024/07/24

HMax

33
人の世は、宗教で出来ている。神道・仏教の国である日本は、まあいいじゃないか的な緩やかさがあり、外からは得体の知れない国と思われがちだが、争いも少なく融通良くやっている。鎖国にしても「国内はまとまっている、欲しいものは国内にある、もういいじゃないか」と決まったのではないか。米国についての話が面白く「厄介な相手でほんの350年ほど前、水戸光圀の頃に出現した異質な集団は、はた迷惑でもこちらに押し寄せてくるから無視するわけにもいかない。こんな隣人の存在は正直言って迷惑である」。バスコダガマの悪行他、新事実の数々。2024/12/14

confusion_regret_temptation

28
氏の著を読むのは初めてだったが、とても明快な内容だった。うまく言葉に出来ないが、日本人として世界史を学ぶ意識と、西欧人として世界史を学ぶ意識とではとてつもない差があるのを今更ながら思い知らされた。いわゆる大航海時代の北太平洋域は極めて危険で不可侵なところだったから日本は安穏としていられた、というのは確かにそうだと思うが、一方で支那からの侵攻は防いでいたのに?とも思ったが、全体としてとても自分には腑に落ちるところが多い著でした。2024/11/04

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