筑摩選書<br> 教養派知識人の運命―阿部次郎とその時代

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

筑摩選書
教養派知識人の運命―阿部次郎とその時代

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月13日 19時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480016720
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0336

出版社内容情報

『三太郎の日記』による栄光の後に襲ってきた波乱。同時代の知識人との関係や教育制度から、大正教養派の代表者に迫る社会史的評伝。大正教養派の代表者・阿部次郎。『三太郎の日記』で栄光を手にした後、波乱が彼を襲う。同時代の知識人との関係や教育制度から生涯の内実に迫った社会史的評伝。

竹内 洋[タケウチ ヨウ]
著・文・その他

内容説明

大正教養主義の代表者・阿部次郎。その著『三太郎の日記』は自己の確立を追求した思索の書として、大正・昭和期の学生に熱烈に迎えられた。だが、彼の人生は、そこをピークに波乱と翳りに包まれていく―。本書は、同時代の知識人たちとの関係や教育制度から、阿部次郎の生涯に迫った社会史的評伝である。彼の掲げた人格主義とはいかなるものであったのか。落魄のなかでも失われなかった精神の輝きに、「教養」の可能性を探る。

目次

阿部記念館
前途暗澹
捨てる神あれば拾う神あり
運動部系vs.文藝部系
高等遊民の群に
「ファースト・アベはなんにもしない」
スターダムに
岩波書店の看板学者になるも
人格主義という倫理的前衛
雉も鳴かねば
大学教授バブル
小春日和の中の嵐
哲郎の憤怒と能成の毒舌
残照
三女の執念
次郎の面目

著者等紹介

竹内洋[タケウチヨウ]
1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第三九回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第一三回読売・吉野作造賞)(ともに、中公文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

12
教育社会学者・竹内洋の本はどれもおもしろい。内容的には結構難しいものばかりなのだが緻密に史料で組み立てているので説得力がある。本書は「大正教養主義」のバイブルである『三太郎の日記』の著者である哲学者阿部次郎を取り上げる。現代ではなかば忘れ去られた思想家である。30代で名声を博し、40歳で新設の東北帝国大学法文学部教授に着任しているが、以降は『三太郎の日記』を超える作品を世に出すことはできなかった。また恋愛エピソードもおもしろい。和辻哲郎夫人の照という女性は「悪女」ではないかと思った。2018/12/25

やまやま

10
本書も「作品中心主義」ではなく「文脈主義」であり、阿部の人と時代に関わる社会史的評伝を目し、それは成功しているように思える。評者は岩波茂雄に関心があるが、本書でも岩波と阿部の妻である恒が神田高女でつながり、三太郎の日記も岩波で刊行される。中公の編集者であった滝田樗陰も岩波も漱石のところに出入りしていたが、二人とも東京帝大卒のハビトゥスを有しながらも中退者であることで道化的ポジションを獲得したという解説も興味深かった。人脈資本を活かしていたわけで、樗陰は二高人脈でも吉野作造を中公の看板とした所以である。2020/12/14

Yasuhiko Ito

3
広瀬川沿いの遊歩道を散歩したときに米ヶ袋の住宅街にひっそりと阿部次郎記念館があったのを思い出した。三太郎の日記の阿部次郎って仙台市の名誉市民だったんだね。全く知らなかった。本書は主に阿部次郎の伝記であり、教養主義がなぜ没落に至ったかについて興味ある方は先に同じ著者の「教養主義の没落」を読むといい。2023/09/07

剛田剛

2
久しぶりに竹内先生の著作を手に取った。現代社会においても「知識人」「言論人」の有り様は疑念を持たれ、その地位の凋落は著しいが、その現象が大正時代においても昭和時代においても同じように発生していたことに改めて気づかされた。「歴史は繰り返さないが韻を踏む」というが、「超越的な態度を気取りたがる知識人」と「その知識の実効性を問い詰める非知識人」の緊張関係は知識の周辺部に常に存在するものなのであろう。2019/01/24

tkm66

2
著者の着眼点は毎回興味深く、かつ内容も面白い。ただ、巻末の〈筑摩選書目録〉の玉石混淆ッぷりが読み切った達成感を萎えさせるに十二分の破壊力。2018/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13066982
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品