出版社内容情報
『三太郎の日記』による栄光の後に襲ってきた波乱。同時代の知識人との関係や教育制度から、大正教養派の代表者に迫る社会史的評伝。大正教養派の代表者・阿部次郎。『三太郎の日記』で栄光を手にした後、波乱が彼を襲う。同時代の知識人との関係や教育制度から生涯の内実に迫った社会史的評伝。
竹内 洋[タケウチ ヨウ]
著・文・その他
内容説明
大正教養主義の代表者・阿部次郎。その著『三太郎の日記』は自己の確立を追求した思索の書として、大正・昭和期の学生に熱烈に迎えられた。だが、彼の人生は、そこをピークに波乱と翳りに包まれていく―。本書は、同時代の知識人たちとの関係や教育制度から、阿部次郎の生涯に迫った社会史的評伝である。彼の掲げた人格主義とはいかなるものであったのか。落魄のなかでも失われなかった精神の輝きに、「教養」の可能性を探る。
目次
阿部記念館
前途暗澹
捨てる神あれば拾う神あり
運動部系vs.文藝部系
高等遊民の群に
「ファースト・アベはなんにもしない」
スターダムに
岩波書店の看板学者になるも
人格主義という倫理的前衛
雉も鳴かねば
大学教授バブル
小春日和の中の嵐
哲郎の憤怒と能成の毒舌
残照
三女の執念
次郎の面目
著者等紹介
竹内洋[タケウチヨウ]
1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第三九回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第一三回読売・吉野作造賞)(ともに、中公文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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