筑摩選書<br> 魔女・怪物・天変地異―近代的精神はどこから生まれたか

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筑摩選書
魔女・怪物・天変地異―近代的精神はどこから生まれたか

  • 黒川 正剛【著】
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  • 筑摩書房(2018/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480016713
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ヨーロッパ中世末期、怪異現象が爆発的に増殖したのはなぜか。畏れと熱狂の渦から近代的思考が生まれる過程を切り出す。図版多数。ヨーロッパ中世末期、怪異現象が爆発的に増殖したのはなぜか。一方で魔女狩り、他方で驚異の部屋が作られる中、近代的思考はいかに誕生したかを探る。図版多数。

黒川 正剛[クロカワ マサタケ]
著・文・その他

内容説明

ヨーロッパ中世末期。魔女狩りが激烈をきわめる中、各地で怪物、凶兆、天罰等々、怪異現象が大増殖した。前代未聞の規模で押し寄せる「異なるもの」に対して、人々は恐れおののきながらも、その異形に魅せられていく。畏怖と好奇心の交錯するなかから、いかにして近代的精神は立ち現れてくるのか。そこにどのような人間的本性が見えてくるのか―。ヨーロッパ中世怪異を丹念にたどり、近代的思考の誕生を切り出す。

目次

第1章 近世以前の驚異と好奇心(天変地異と奇形の誕生;「前兆としての驚異」説の祖キケロ ほか)
第2章 大航海時代の幕開けと驚異の増殖(世界地図に対するあらたな認識;新種の植物の発見と植物誌の発展 ほか)
第3章 氾濫する宗教改革時代の怪物と驚異(「修道士仔牛」と「教皇驢馬」;カトリックの怪物解釈―宗派論争 ほか)
第4章 「魔女と好奇心」、そして近代的精神の成立(ファウストの実像;ファウスト伝説 ほか)

著者等紹介

黒川正剛[クロカワマサタケ]
1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、東京大学)。現在、太成学院大学人間学部教授。専門は西欧中・近世史、宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吟遊

13
16,17世紀に怪物や天変地異などの「驚異」がやたらと取りざたされるなか、それまでの「悪徳としての好奇心」(エヴァが知恵の実を食べたときの好奇心のような)から「知的原動力としての好奇心」へ好奇心の地位の転換が起こるという話。その結果、近代的なマインドが打ち立てられる。その転換期を描く。読みやすい。2018/11/13

hal

10
古代から近世以前に奇形や天変地異をどう考えたかが書かれている。古代に、不思議な出来事があったのを「前兆」と考えるのはまあわからなくもないが、「聖書が絶対正しい」となった後の「好奇心は悪」の価値観は恐ろしい。"monster"の語源が「警告する・戒める」にあるというのはなるほどだった。2019/10/21

さとうしん

7
怪物的な動植物、いわゆる「奇形児」、天体現象、魔女などの驚異を媒介に、西欧の「好奇心」の位置づけの変容から近代的精神の成立を探る。否定的な意味での好奇心が女性と結びつけられるなど、その限界も示しているのが面白い。怪物の出現が自然や社会の秩序が乱される前兆となるという発想は中国にも存在したが、中国ではそれがなぜ「近代的精神」の成立に寄与しなかったのだろうかというようなことを考えつつ読み進めた。2018/08/24

mob

6
流行りの本では簡略化されがちな、驚異と好奇心への姿勢の変化をじっくりと追うことができる本。確かに投資レベルでは、新大陸や大航海時代の成功体験が一気に航海・探検への投資を豊かにして歯車が回り始めたが、新たな出会いは驚異の激増にも繋がり、宗教戦争でプロテスタントが黙示録的煽りに驚異を悪用したのも大きく、宗教同士で潰しあえばいいのに好奇心までとばっちりを食うことになった。様々な知が活版印刷で広く検証可能になり、航海・探検に財がつぎ込まれ知も成功体験も積み上げて、科学に教会外のスポンサーがついてようやく逆回転だ。2021/09/27

Book Lover Mr.Garakuta

5
図書館本:読了。ヨーロッパ中世から担を発した精神的世界史(宗教や歴史的風土から)を読み解いた本。2018/11/11

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