筑摩選書<br> 中華帝国のジレンマ―礼的思想と法的秩序

電子版価格
¥1,485
  • 電子版あり

筑摩選書
中華帝国のジレンマ―礼的思想と法的秩序

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480016355
  • NDC分類 322.22
  • Cコード C0310

出版社内容情報

中国人はなぜ無法で無礼に見えるのか。彼らにとって法や礼儀とは何なのか。古代から近代にいたる過程で中華思想が抱えた葛藤を読み解き、中国人の心性の謎に迫る。

内容説明

いまや中国は世界有数の経済大国となったが、中国を相手にする企業・政府は、彼らの無法で無礼な振る舞いにたびたび困惑させられる。しかし、そもそもかの国は、孔子を筆頭とする礼の思想の発祥地であり、古くからローマ法に比肩するほど完成度の高い法を有する文明国のはずだ。現在との落差はどこから生じたのか。われわれは中国人の言動をどう理解すればよいのか。古代中国で生まれた「法」と「礼」の概念はいかに展開、交錯し、現在にいたったのか。その過程を追い、中華思想の根本原理を問い直す。

目次

1 中国古代の礼(『論語』に見える礼;心の中の礼―孟子;作為の礼―荀子;礼典の成立)
2 中国古代法の成立と法的規範(法の起源と展開;律と令の法形式;律と令の法典化;中国法の原理)
3 交差する礼的秩序と法的秩序(礼から法へ;処罰される感謝の行為;法と礼の男女関係;殺人の奨励と礼賛)

著者等紹介

冨谷至[トミヤイタル]
1952年生まれ。中国史学者。京都大学人文科学研究所教授。専門は中国法制史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品