内容説明
日本は世界一の長寿を達成したが、健康・長寿願望は止まることを知らない。このうえ何を望むというのか。本書は、巷にあふれる健康情報や様々な医療データを精査し、おもに生活習慣病の治療と予防について根本から問いなおすもの。健康より大切なものはないのか。治療や予防によって損なわれているものは何か。従来の議論からはみだしていた問題を爼上に載せ、これからの(本来の)医療の役割をさぐるラディカルな医療論。
目次
第1部 長寿国日本の現実(世界一の長寿国の現実;健康、寿命、幸福;健康、寿命、幸福を詳しく把握する方法)
第2部 予防・治療のウソ(高血圧と脳卒中;がん検診は有効か―乳がん検診を例に;認知症早期発見の光と影;ワクチン接種がなかなか進まない日本)
第3部 医療の役割(医療はどうあるべきか;解決のための処方箋)
どこへ向かうべきか
著者等紹介
名郷直樹[ナゴウナオキ]
1961年名古屋生まれ。自治医科大学卒業。愛知県作手村国民健康保険診療所に12年間勤務。2003年より公益社団法人地域医療振興協会で僻地医療専門医の育成に携わる。同法人の地域医療研修センター及び東京北社会保険病院臨床研修センターのセンター長を経て、2011年、東京・国分寺市に武蔵国分寺公園クリニックを開院、同院長。地域家庭医療センター長として、あらゆる健康問題に対処するプライマリ・ケアに従事。また、20年以上にわたりEBM(根拠に基づく医療)を実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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