出版社内容情報
合理主義や功利主義に彩られた近代。時代の趨勢に反し、魂の声に魅き込まれた人々がいる。彼らの思索の跡は我々に何を語るのか。生の息吹に溢れる異色の思想史。
内容説明
合理主義と功利主義を基調とする近代。ゴッホ、ニーチェ、ボードレールから岡本太郎、三島由紀夫まで―、彼らは時代の趨勢に齟齬を覚えつつ、魂の声に引き寄せられ、思策と表現を行った。曖昧で無限定な概念でありながら、人々を揺り動かしてきた「魂」とはいったい何か。人間の内部と外部を通わせるその働きに、著者は現代人が見失ってしまったものを看取する。近代の異端者を通して生の息吹に触れる異色の思想史。
目次
第1章 ゴッホ
第2章 ニーチェ
第3章 ボードレール
第4章 初期ドイツ・ロマン主義と両次大戦間の前衛たち
第5章 日本人留学生の軌跡
第6章 大和魂の根源へ
著者等紹介
酒井健[サカイタケシ]
1954年、東京生まれ。1978年東京大学仏文科卒、同大学大学院進学。パリ大学でバタイユ論により博士号取得。現在、法政大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、西欧文化史。著書に『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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