内容説明
高等中学校の友人ドラエー、若き教師イザンバール、ヴェルレーヌ夫人マチルド、妹イザベルによるランボーの同時代の回想と証言。11歳から17歳までの生地シャルルヴィルでの溌刺とした「天才少年」の姿を学友と教師が、パリへ出てヴェルレーヌと彷徨する19歳までの「不潔な」不良青年を被害者の立場から元ヴェルレーヌ夫人が、そして死の病に倒れた晩年の37歳の「天使」を妹が、それぞれに興味深く描いている。
目次
第1部 親しい思い出
第2部 ドゥエとシャルルヴィルのアルチュール・ランボー
第3部 ランボーとヴェルレーヌ
第4部 ランボーの最後の旅