筑摩叢書<br> 宗教論―宗教を軽んずる教養人への講話

筑摩叢書
宗教論―宗教を軽んずる教養人への講話

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784480013583
  • NDC分類 161
  • Cコード C0314

目次

第1講 弁明
第2講 宗教の本質について
第3講 宗教へ導くための教育について
第4講 宗教における集団についてあるいは教会と聖職について
第5講 さまざまの宗教について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

7
ディルタイからの流れ。宗教の本質は宇宙の直観である。この宇宙はひとつの生命体であり、自己自身が生命の現われである精神を通じて直接宇宙に結びついている。無限なる生命の働きはそれ自体表現されえない。無限のものは理解しえない。ただ、個別のものを通じて直観される。個別のものは全体の一部なのではなく、それ自体が宇宙の一つの完結した表現。であるから、多様性が宇宙の無限を表現している。逆に、画一性は無限の表現の抑圧である。人間性とはこの宇宙の生命が人間において現われるものであるから、個性はそれ自体尊重されることになる。2021/02/13

いとう・しんご singoito2

1
ヘーゲルより二つ年上の神学者の1799年の処女作。宗教とは「永遠なるものの直感」というロマン主義的な主張から出発して、調子の高い神秘的で循環的な議論が延々と続く。「経典などは、どれも宗教の霊廟にすぎない」P97、「感性は見いだしたいと願い、見いだされたいと願っている」P118などの言葉は魅力的。世界精神や弁証法などが当時のインテリの共通言語だったことや、教会と国家の関係が分かったり、神秘的な議論に民族主義や反ユダヤ主義が忍び寄る余地も薄ら見えて、そっちも面白い。→2021/05/16

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