感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
10
オーデンなどの詩の言葉をタイトルにして小説を書くことがあった大江健三郎は原書を読むことを習慣にしながらも、翻訳を参照していた。大江が信頼していた翻訳者が深瀬基寛。彼が訳した本であるのだから詩について意義ある本に違いないと思って読むことにした。 詩のことば、構造、技法、詩と世界との関係など「若き人々」に向けて書かれた本。名詩(翻訳と併せて英詩も)を紹介しながら、この世界に感情を純粋に表すことの深さを、もはや「若き人々」から遠くにいる自分にも新鮮に学ぶことができた。 →2025/09/06
savasava
2
石井桃子さんが随筆で絶賛されていた本。図書館で借りて読む。詩を読み解くための本ではあるが、もっと大きく捉まえて音楽や小説、美術等、芸術活動とは自然発生的なものであると書かれていた一文に感銘を受ける。訳も大変読み易く、手元に置きたいけれども、ちくま文庫で出ているのかしら。(出版されているけれど手には入らない様子)2014/06/18
T@S
0
詩の良さを名詩を引用しながら説明してくれる。 タイトルに偽りなく、若者向け。2013/03/29