感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
5
市民社会特有の「公平」(14頁)。昨日読んだ本の感想にも書いたが、フラットな目線がポイントだと思う。上下関係でなく水平関係なのだ。経済生活の人格的意義の尊重(30頁)があれば、生活保護費カットなどという弱者斬捨て政策は容易にできない筈だ。自由な人間とは、良いこと、美わしきこと、褒むべきことを実行する人間を懇願する人間(62頁)。市民の自由が侵食される時代になってきた。憲法には各種市民の権利があるが、改憲でどれだけ我々の自由が奪われるのか。今から先が思いやられる。本書で自由や権利を勝ち取った歴史を知るべき。2013/04/27