感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
19
生きるということは、普遍的な生命の魅力に打たれ、そのなかに均衡と歓び との大きな要素を見出すこと(12頁下段)。ベートーヴェンは2度死んでいる(31頁~)。1度目は32歳のとき。第二の人生は、恋の喪失。情熱の苦悩。甥の背信。病気。終局。これらの慰めは自然、作品、友人、栄光(同頁下段)。最後に何を残すのか。凝縮された人生訓に他ならない。後進の人生を豊かにするために、貴重な一冊であると思う。前半150、後半600の言葉が紹介されている。したがって、1冊で何倍もの価値がある。 2014/10/27