出版社内容情報
北欧の人気陶芸作家リサ・ラーソンの初期から近年に至る代表作190点を一堂に集めた図録。選び抜かれた素材と洗練されたデザイン。
目次
1 回顧展パート(初期の仕事;鳥;ネコ;イヌ;面;強い女たち;姉妹;社会討論 ほか)
2 コンテンポラリーパート(リサ・ラーソン制作;グンナル・ラーソン制作)
ロングインタビュー リサ・ラーソン―仕事と家族
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
15
彼女の作品を友人が好きで、私も猫のキーホルダーをもらったことがある。触れたのはその程度だったので、いろいろなものを見ることができて面白かった。北欧のテキスタイルを身にまとった女性が男性を重量挙げのように持ち上げている彫刻。最初は男女逆で作っていたが、女性のスカートを男性が支えきれず崩れてしまったことがきっかけで逆にしたところ、メッセージ性が産まれたとのこと。「瞑想」や「拾う人」といったタイトルの彫刻は静謐で諦観のようなものさえ感じ、永遠の仔の表紙の舟越桂さんの作品を思い出した。よかったです。2018/03/22
xiangzhi
0
リサ・ラーソン 展に実際足を運んだので、展示を思い出しながら読みました。作品が全てツボを押さえられ唸る程、好みなものばかり。アトリエもご自身で編んだ服を着ていたりニコニコしながら作品を作成されていたり日本語を話してみたいというインタビューなど全てが愛おしい。「あ、リサそのものが好きなんだな」と実感できた一冊です。2019/04/20
ぴょん
0
「ウケる」作品だと思った。動物や子供、表情豊かで”かわいい”。「長靴下のピッピ」はまさに、原作のイメージそのまま。 一転、素の色(土の色)のだと、人間がヒビ割れたビスケットのようで怖い。昔あったACのCMの、砂浜で崩れていく親子像のような、ゾッとする作品もある。作者の表現力に驚かされた。2018/08/10