内容説明
96歳まで、書き続けた。『思考の整理学』など数多のベストセラーを生み出し、生涯、自身の手で執筆を続けた著者が説く「読まずにはいられない文章」を書く極意。半世紀を超える執筆活動で体得した「文章術のエッセンス」が、この一冊に。
目次
第1章 文章を書く心構え(料理のように;ピリリと辛い ほか)
第2章 読まれる文章のコツ(巧速;バリエイション ほか)
第3章 心をつかむ構成(一口に言えること;初めが勝負 ほか)
第4章 今こそ手紙の力を(手紙の心;手紙のかたち ほか)
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923‐2020年。愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論やエッセイを執筆した。40年以上にわたり学生、ビジネスパーソンなどを中心に圧倒的な支持を得た287万部突破のベストセラー『思考の整理学』をはじめ、著作は多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨハネス
5
「短文ほど厄介」全くだ。あたしはブログでもメールでもつい長文になる。「感心した文章は何度でも読んでいるとあやかれるようになる」外山さんが教育を受けたころは暗誦が多かったそうだ。「文章はいつまでも残るので流行語を乱用しないように」「時間はいくら短くてもよいのでできれば朝食前毎日何か書いてみると上達する」「同じ言葉を繰り返さない」は実践しているのでうれしい。「手紙には段落をつけない」は知らなかった。尤も手紙など滅多に書かないが。「因果関係を追って述べるのは年寄りの語り口」にドキリ。一番言いたいことを冒頭に。2024/05/25
Go Extreme
1
相手合っての文章≒料理 おもしろさ:読まずにはいられない・放ってはおかれない 1時間・準備不要、20分・2時間、5分・1日1晩の準備 読まないでは書くことはできず 何度も繰り返し読まれた文章→その人にとっての名文 ユーモア=そっと心をそそる味わい 巧速ー流れにのせられ独特な快感 放胆文=骨格・のびのび・勢いのある文章 一口に言えること 熟したテーマは向こうからやってくる 手紙←手紙の心 人間は考える葦・考えるのはことば2024/05/22
堂上郁
0
★flier2024/07/28
Mike
0
静かに、淡々と。でも、力強く訴えかけるような感覚を受けました。心を大事に、その上で文章術を学び、より伝わるように。具体的な技術はもちろん、心構えの部分がユニークで心に残りました。そして最後は手紙に関して。手紙を書く機会はほとんどありませんが、手紙を書く気持ちで文章に向き合いたいと思いました。本文にもありましたが、短く収める方が難しいというのは痛感します。(スピーチ作りに苦心中) 2024/05/31
fs_htnk
0
きれいなことばを使いたい。いつもそう思ってます。リマインダーみたいな本でした。2024/05/06