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「母」がいちばん危ない―“いい娘”にならない方法

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784479794035
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0011

目次

第1章 母と娘のリスキーな関係(「母と息子」の関係より激しくて難しい;エキセントリック過ぎる母 ほか)
第2章 父と娘のセクシャルな関係(同性の子供、異性の子供;思春期の娘が父親を汚がる理由 ほか)
第3章 性愛と結婚のそぐわない関係(電車の中だから女のお尻に触る人;気質の作られ方、パーソナリティの作られ方 ほか)
第4章 自分と他人との分かちがたい関係(それを言葉にされると弱い…;動物的な直感 ほか)

著者等紹介

斎藤学[サイトウサトル]
1941年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。精神科医。医学博士。家族機能研究所代表。さいとうクリニック理事長。アルコール依存・薬物依存などの嗜癖(依存症)研究の第一人者である。セルフヘルプ(自助)グループの活動支援、執筆、講演などでも活躍中

村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年、東京生まれ。立教大学文学部卒業。93年、『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞、09年、ガラリと作風を変えた『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞、第4回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

58
精神科医斎藤学氏と直木賞作家である村山由佳さんとの対談集。1941年生まれの斎藤先生が面白い。村山さんはエキセントリックで支配的な母親の元、優等生であることを強いられ、反抗することは出来なかったという。言葉と暴力による支配だが、母親は良かれと思ってやっていたのか、自分の満足のためにやっていたのかは分からない。直木賞の授賞式に親孝行のつもりで授賞式に誘ったら「ウチが行ったかて何の得もない。バス代が掛かるだけ損だ」と言われたとか。唖然ですね。母親が認知症になって母に対する気持ちを書けるようになったとのこと。2014/02/17

ころりんぱ

46
村山由佳さんと精神科医、斎藤学センセイの対談をまとめたもの。村山さんの本は未読?もしくは「星々の船」を読んだような気も。ダブルファンタジー=エロ?放蕩記=半自伝的小説。それぞれの本が、母との確執に彼女なりにカタを付けてきた結晶らしい。彼女がいい子をどうやってやめてきたか、赤裸々に語っている。斎藤センセイの合いの手が面白く、母娘、父娘、性愛・結婚、自己と他者との関係という章立てで進む。なかなか言葉としてに表せない感情なのに、さすが作家と精神科医、言葉を駆使しての掛け合いで分かりやすい。2013/12/05

のんすけ

29
「ダブルファンタジー」「アダルトエデュケーション」から「おいしいコーヒーの入れ方」であまりの作風の違いに驚いたけど、本作を読んでその変化に納得がいった。斎藤学氏も家族関係を学ぶ中で読んだ精神科医。母と娘の関係は複雑で陰湿で深いことがよくわかる。「放蕩記」を読むのがますます楽しみになった。2014/12/07

風眠

27
作家・村山由佳と、カウンセラー・斎藤学との対談。タイトルにもなっているように、母と娘の確執についての対談かと思っていたら、なぜタトゥーを彫ったのかとか、男性遍歴とか、村山さん自身の「遅れてやってきた反抗期」というところでとどまってしまっているのが残念。今もまだ乗り越えられていないということかもしれないけれど、母親との確執をどのようにやり過ごし、どう感じて今があるのか、という「直接の部分」を読みたかった。で、結局副題の『いい娘にならない方法』がタトゥーなの?という、どうもすっきりしない内容だった。2013/09/21

昭和っ子

19
お母さんに合わせる事を第一にした子供時代を送った村山さんは、長じて男性との恋愛も、ぎりぎりまで相手に合わせて、我慢しきれなくなった時「背負い投げ一本!」と別れを決めてしまうのだそうで、う~ん男性やっぱカワイソ・・。お母さんとの関係に悩んできた彼女に、斎藤先生は「そういう事良くあるのヨ」とちょっとオネエぽく受けられていて、それに気付く事で村山さんはラクになった所があったみたいでした。子供を持った後も、母が自分を生かせる場がどんどん出来たら、母娘の確執も減るのかもしれませんね。2013/09/29

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