内容説明
借金地獄で知った「お金のからくり」。脱出不能の借金の泥沼から這い上がった僕が、「カネの世界」の住人たちから学んだ厳格なルールの数々。ベストセラー著者による、不条理な現代社会を生き抜く知恵。
目次
1 欲望とカネの世界(借金の泥沼で見た光景;人生の分岐点はどこにあるのか? ほか)
2 こうしてお金の流れは止まる(天啓のごとく降りてきた「完璧なアイデア」;私財を投じてでもチャンスに賭ける ほか)
3 脱出不能の借金の穴(どうすれば脱出できるのか?;金があったら幸せになれるか? ほか)
4 地獄で知った「お金のからくり」(世の殺人事件はほとんどが女か金に起因する;カモになったら嬲り殺し ほか)
5 幸福の商社、不幸のデパート(「『思考は現実化する』なんてバカバカしい」と思っていた;成功本の成功法則を全部やったらどうなるか? ほか)
著者等紹介
水野俊哉[ミズノトシヤ]
1973年東京生まれ。大学卒業後、金融機関を経てベンチャー起業するも、個人保証を入れていた3億円の負債を抱えて取締役を解任。その後、絶望から再生し、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破、成功法則を研究する。現在は著述を中心に、セミナー、講演などの活動も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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村越操
16
ベンチャー起業家の華やかな光景と、事業の行き詰まり。そして3億の借金を抱え、転落するまでがリアルに描かれていました。センチメンタルな文章が、妙に心地よい。あらゆるものを失って著者が得たものとは。結局、人は天職に出逢うために生きているのかもしれませんね。「少なくとも、誰かと比べて勝っている負けているという発想をしている限り、いつまでも心の安らぎを感じることはできないのだ」「いま、この国は政治的にも財政的にも大変なことになっているが、毎月お給料がもらえて、友人や家族に囲まれて暮らせていれば十分に幸せだと思う」2013/10/06
たか
15
天国なら地獄に落ちた経験を持つ筆者。3億の借金を抱えながらよく立ち直ったと思う。 お金は人を変えると言うがまさにの通り。幸せを感じるのはお金だけではないことを信頼のおける友人や家族、健康な体、そして何よりも自分自身で選んだ人生を生きることだと認識した。2017/10/05
ゴーヤーチャンプルー
10
ITバブルの頃に多くのベンチャー起業家がモデルやタレントなどと一緒に華やかな夜をドンチャン騒ぎ楽しんでいて、その多くの社長が事業に失敗したそうだ。著者もその一人で3億円の個人負債を抱える事に。大切な恋人や仕事仲間にも見放され、債権者からの催促を避けるため夜中にそっと帰宅する日々。そこから作家として再起するまでのお話。勉強になった部分もあったけど、債務整理をして今の成功があるのは、債権者だった方々の気持ちを考えると少しモヤモヤが残るなー。2025/05/26
ひとまろ
5
事業家としてイケイケ!ドンドン!!な時代を 生き抜いてきた著者が経営幹部の謀反により 失脚し莫大な借金を背負った実話。 文章からは借金苦がいかに苦しいものなのか、 いかに追い込まれるのかがうかがい知れる。 ちょっぴり心理学的、科学的に借金というものを分析している。 2014/01/22
ただぞぅ
4
交通事故で半身不随になった人と、宝くじに当選した人の半年後の幸福感はあまり変わらない。どんな状況でもしばらくすると慣れていき現状を受け入れていく。ITバブルの気流に乗り若手起業家として華やかな生活を送っていたが内紛により会社から追放、3億円の借金が残った著者の物語。天国と地獄を経て這い上がった著者ならでは発送や生き方は感慨深い。人生は死ぬまでの時間をどう生きるか。成功の反対は失敗ではなくチャレンジしないこと。しがらみや価値感から脱却し本当にやりたいことに費やす時間があることも幸せの要素だ。2024/06/25
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