親の毒 親の呪縛

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479791720
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

内容説明

問題のない親子関係なんてない。子供を傷つけたことがない親なんていない。いま、親子関係に悩み、苦しんでいる人へ。親から逃げ出したいと思っている人へ。親から精神的虐待を受けてきた当事者同士が心の軌跡と脱却への道を、ありのままに語る。

目次

第1章 毒をもつ親(繰り返す不可解な行為の正体;親が子を愛するのは当たり前? ほか)
第2章 親の欺瞞を暴く(子供を褒めない親の内面;家族の中に偽善者が一人いると ほか)
第3章 「親の壁」を乗り越える(母から真に解放されたとき;親殺しは誰もが通る道 ほか)
第4章 親子関係が人間関係を決める(親との問題が恋愛にもちこまれる;「献身的」恋愛が発生 ほか)
第5章 自分が生まれ変わるとき(親から独立するための第一歩;自分がなぜこうなったかを知るために ほか)

著者等紹介

岸田秀[キシダシュウ]
1933年、香川県善通寺市に生まれる。早稲田大学文学部心理学科を卒業。和光大学名誉教授。フロイドの著作と出会う中から、人間は本能が壊れた存在であることを基調にした「唯幻論」を構築。人間心理から、歴史や社会現象まで分析を続けている

原田純[ハラダジュン]
1954年、東京都に生まれる。十五歳で和光学園高校を中退。その後、水商売を転々とする。子供を出産後、印刷会社に勤務。職業訓練校で学び、版下会社に勤めた後、径書房に入社。三年間大学の授業を聴講、竹田青嗣氏に師事。径書房代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

7
原田純のような人は昔からいくらでもいて、人が病むパターンに例外はない、と思わされたもの。2018/10/25

melon

6
どんなに苦しくても絶望することはない。苦しみから抜ける道は必ずある。2014/10/18

わたし

6
抑圧的で暴力に訴える親と偽善的で子供を印象操作する親、二つの正反対な親を持った2人がその植えつけられた影響やその抜け出し方について実体験を交えながら説く対談本。どんな親でも許し受け入れ愛す事が美徳であり、他は不誠実であるという風潮を感じつつ違和感を持っていた時に読んだのでとても興味深かった。子供は育てられる内知らず知らずに親の歪みを内包してしまうが、それを否定するだけでは歪みからは解放されないのだというのが印象的。親を愛さなくてもいいと言える環境が必要。親子関係で悩む全ての人に読んでほしい本です、お勧め。2013/08/01

袖崎いたる

3
毒親がちょいちょい目につく世相。岸田秀さんの快刀乱麻がどう切って捨てるのかを刮目したくて手に取る。前半は男の脆さから親の影響力と進み、後半では唯幻論から物語論になり、最終的に小説の書き方に収束する。なんで小説?と思われるだろうが、結局ひとは小説を書くか書かないかの問いの下に生きているのだ…ってことも納得できる一冊。2020/10/31

晴間あお

2
ヒリヒリとした気持ちで読んだ。これって自分の事なのでは、というものがいくつも出てきたから。それは被害者側でもあり加害者側でもあった。そのたびに「周りが悪い」と思ったり「自分が悪い」と揺れ動いたが、その心の動きが本書で言われていることそのもの。どちらも自分であり、それらをうまく取り込んだ物語を作らなければならない。最近、河合隼雄さんの「生きるとは自分の物語をつくること」という言葉に触れたばかりだったので「そうか!」という思いが強くなった。難しいけれど、自分を見つめていきたいと思います。2017/06/17

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