内容説明
本書では、フロイトの心理学から入って、ニーチェの哲学に迫るという手法で、ともすると誤解されがちなニーチェの思想を説明。二人の思想家を並べて関連づけることにより、一人一人、別に扱うよりも理解するヒントは格段に増す。
目次
第1章 フロイトから読み解くニーチェ―その思想の共通性(ニーチェの思想は誤解されている;フロイトは一度死にそこなった ほか)
第2章 ニーチェの生き方とその思想―孤独と無理解を超えて(『この人を見よ』はもっともすぐれたニーチェの伝記;運命愛とは何か ほか)
第3章 ルサンチマンを乗り越える哲学―生きることの意味を見いだす(フロイトの「超自我」論とニーチェの道徳観;フロイトが描いた「人の意識構造の図」 ほか)
第4章 幸せへの意志―アンチ・クリスト(「力への意志」は高貴な遊び;ニーチェの思想はニヒリズムではない ほか)
第5章 「永遠回帰」という思想―自分を受け入れて生きる(人間という自然;人間の「力」は十分に発揮されていない ほか)
著者等紹介
梅香彰[ウメカアキラ]
1948年長野県生まれ。早稲田大学大学院哲学科中退。「人が生きていく上で役に立つ学問」という哲学本来の立場に立って、難解になりがちな哲学を平易な語り口で説く
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