本屋さんで待ちあわせ

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本屋さんで待ちあわせ

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784479681724
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

口を開けば、本と漫画の話ばかり。2012年度本屋大賞に輝く著者が本と本を愛するすべてのひとに捧げる、三浦しをんの書評とそのほか。

目次

1章 口を開けば、本の話と漫画の話(『女工哀史』に萌える;読むと猛然と腹が減る ほか)
2章 愉しみも哀しみも本のなかに(時に抗った作家の生―『星新一 一〇〇一話をつくった人』最相葉月・著;『タブーと結婚「源氏物語と阿闍世王コンプレックス論」のほうへ』藤井貞和・著 ほか)
3章 本が教えてくれること(『植民地時代の古本屋たち』沖田信悦・著;『中国名言集 一日一言』井波律子・著 ほか)
4章 読まずにわかる『東海道四谷怪談』(幕末迫る一八二五年に初演;伊右衛門 悪の魅力 ほか)
5章 もう少しだけ、本の話(孤独と、優しさと、茶目っ気と。―『駈込み訴え』太宰治・著;川の流れのように―『潤一』井上荒野・著 ほか)

著者等紹介

三浦しをん[ミウラシオン]
1976年東京都生まれ。2000年、長編小説『格闘する者に○』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』で本屋大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

588
しおんさんは「これは書評本です」と書いていたけど、本にまつわるエッセイ集のような雰囲気。いい意味で本との距離感がなく、本好きの愛に溢れている。本の内容を紹介するというよりは、本の精神について語っているような。第4章では「東海道四谷怪談」を取り上げていて、はじめはあまり興味のない章かもしれないな、と思っていたけれど、読んでみると「わーなんだこの大映ドラマ的なノリは!」って、ありえない展開や人間関係のぐちゃぐちゃっぷりに大笑い。・・・いや実に興味深かった。古典からBLまで、しおんさんの守備範囲の広さに驚く。2012/11/23

しゅわ

530
【図書館】本にまつわるエッセイ集ですが、ご本人いわく「好きだ!という咆哮になっちゃってる」一冊。雑誌・新聞に掲載された書評が中心で、ひとつづつが短くまとまっていて読みやすいです。女工哀史に萌え、星新一で切なくなり、ことわざ辞典の用例に笑い、江戸庶民の奔放さに感心、数の世界に納得し、四谷怪談を熱く語り、ウン○を食べる話を思い出す…その守備範囲の広さにただただ脱帽。これだけの人気作家が、この読書量…尊敬です。おかげで「読みたい本リスト」が増えて困ります。平家物語の愛称呼びは密かに真似しよう!と心にメモしました2014/04/01

射手座の天使あきちゃん

504
本屋さんで『待ちあわせ』にちなんで『あわせ』縛りで(笑)  ジャンルを多岐に『組みあわせ』た、お勧め作家はほぼ『初顔あわせ』、ふむふむとインターネットで『問いあわせ』、予約の末に手に取るも いささか濃い~か難解で、運命の『巡りあわせ』とは成らなんだ❕ この『埋めあわせ』に しをんさん次作で渾身の一冊を『申しあわせ』と参りましょう♪。 拙い『語呂あわせ』はここいらで予定終了でございます。 <(^_^;2018/06/22

さてさて

455
私が本の感想を書く中で一番心掛けていることは、『読みたい本』に登録してくださる方が一人でも多く出るような内容にすること。それこそが、私に感動を与えてくれたその作品に私ができる唯一の恩返しだと思うからです。この作品からは、そんなレビュー作成へのヒントをたくさんいただきました。他のエッセイ集に見られるような振り切れた世界はありませんが、三浦さんならではの鋭い、もしくは奇抜な切り口からバッサバッサと切った書評がたっぷり詰まった充実の一冊。やっぱり三浦しをんさんはいいなぁ、しみじみとそう感じた素敵な作品でした。 2021/04/16

hiro

448
しをんさんの書評集。小説、漫画はもちろん、読む本のジャンルの広さに驚く。新聞に掲載されたものが多いので、『お友だちからお願いします』と同様、ほぼよそゆき仕様だった。しをんさんのユーモアあふれる小説、日常を書いた自虐ネタも含むエッセイと並んで、書評はしをんさんの確立した3つ目の分野だと思う。そのしをんさんの書評は、キリッとした文章で書かれ、本に対する愛情があふれ、決してネガティブなことは書かれていない。だから紹介された本を読んでみようと思うのだ。ではまず、西加奈子さんの『ミッキーかしまし』を読むことにする。2013/03/03

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