出版社内容情報
服のはなしは、いとおしい! 服が好きなあなたへ。
わすれられない服、憧れの服、
今日の服、明日の服ーー
どんなときも、
自分がうれしいもの、かわいいものが
心を守ってくれる。
「子どもの時から、
わたしのそばでうたったり守ったりしてくれていた、
いとしい服のことを書いてみました」
しみじみとあたたかくなる、
絵と文で綴るエッセイ集。
内容説明
この本は、出会って通り過ぎていった、わたしの服のはなしです。ちいさかった頃の服や、母に作ってもらった服、おまもりのような服。あの時、友人が着ていた服。好きな人に会うための服。きっと、どんなひとにも、わすれられない服や気持ちがあると思う。(中略)こどものときから、わたしのそばで、うたったり、守ったりしてくれていた、いとしい服のことを書いてみました。
目次
1章 ミシンとまほう
2章 あこがれコート
3章 あのころの服
4章 おまもりワンピース
5章 あかちゃんとカシミヤ
6章 きょうの服、あしたの服
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
1965年大阪生まれ。絵本作家、漫画家。やわらかな絵と文によるエッセイや、子どもの歌の作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たま
69
図書館の新着棚から。楽しかった。おーなりさんが子どもの頃からの思い出の服をイラスト入りで語る。彼女は65年生まれ、すでに既製服もあったはずだが(1)、お母様が洋裁上手でコートやジャケットも作ってくれたそう。デザインも生地も自分たちで選ぶから愛着は強く、娘が出来上がりを気に入らないと母はがっかり、そんな思い出が濃厚に詰まっていて読みながら自分のことも思い出す。若いとき好きだった洋服のデザインや色が加齢とともに似合わなくなり、どんどん楽な方へと流されている。もっと着ることを楽しまなくちゃと思った(2)。 2025/07/13
ぶんこ
47
「いとしい服」とあるだけのことはあって、どこを読んでもほんわかとした気持ちにしてもらえました。特にお母様が自らお子さんたちの洋服を手作りされているのは羨ましいくらいでした。子供の頃の思い出話にホクホク。捨てられない服も共感。今まで着てきたお気に入りの服、忘れられないですね。色々と思い出しながら読んでいました。おーなりさんほどの服との思い出はないのが残念。2025/06/19
あじ
31
小柄なおーなり由子さんのサイジング担当は、裁縫が得意なお母様だったのですね。お洋服の話と切っても切れぬ歳月を、肌触りよく綴られていました。その隙間をお父様が印象深く当て布をされていて“いとしい服”の匂いと温かさを、分かち合わせていただきました。誰にでも思い出の服があって、付き合いが続く服がある一方で別れもある。雑誌を捲っていて、ふと、思い出すあの服への思い入れ。私の体温のアップダウンを記憶してくれた、恋しくも愛おしい身ぐるみ。そして家族へのリスペクト。2025/02/02
カール
21
自然体の文章でスーッと心に入ってくる。そして、とにかくイラストが好み。洋服も私の好みど真ん中。実際着る服とは違うけど、こんな服着たいなぁって思うものばかり。年代も同じくらいなので、「きせかえにんぎょう」「ゆきちゃんねえちゃん」の章はものすごく懐かしかった。紙の着せかえ人形では私もよく遊びました。そして、りぼんという雑誌に掲載されていた陸奥A子さんの「たそがれ時に見つけたの」大好きな漫画で、私もおーなりさん同様に憧れました。ピンポンパン風の帽子も持ってました。懐かしい思い出を思い出させてくれる一冊でした。2025/01/22
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16
わ〜、これは購入してよかった。かわいくてほっこり。私は、今まで服にこだわりとか興味とかがなくて、着やすければなんでも...という感じで選んでいた。これからは、色とか質感とかサイズとか着ていて気持ちが高ぶる服を手元に置いておけるようにしたいな。たくさんはいらないから、自分のお気に入りを集めていきたい!2025/05/13
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