内容説明
「いつまでも若い人でいたいわけじゃない。もうババアですからと自虐をしたいわけでもない。私は私でいたいだけ。私は、私のままで、どうしたら私の「40歳」になれるのだろうか。」山内マリコさん、穂村弘さん、こだまさん、吉田豪さん…特別寄稿を収録した未完の遺稿。
目次
声出していこう!
鏡、捨てたい!
裸になっていこう!
変身していこう!
親が死ぬ
傷口に酒を塗れ!
欲望に溺れる
東京の女王
背中見せていこう!
お金、どうする!?
40歳で人生が始まる
恋愛、どうする!?
自撮り、どうする!?
だんだん狂っていく 未発表原稿
特別寄稿11人
AVライター失格
著者等紹介
雨宮まみ[アマミヤマミ]
1976年、福岡県生まれ。ライター。女性性と上手く向き合えない生きづらさを書いた自伝的エッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)で書籍デビュー。以後、エッセイを中心にさまざまな分野で執筆。2016年11月15日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
50
これが最後との気持ちがご本人にあったのか。これが最後だと読者が居住まいを正すのか。なんてことだ、流血しているような文章だ。研ぎ澄まされて痛々しくも美しい。残念。もったいない。切ない。合掌。2024/06/27
くさてる
26
雨宮まみは劇薬だ。以前から彼女の書くものが好きで、彼女と同年代だったらどこまでも引っ張られて影響を受けていたと思っていたけれど、デビュー前のエッセイと逝去直前のWeb連載の両方が収録されたこの本を読んで、ほんとうに、劇薬だと思った。薬は人の命を救うけれど、正しく服用しないと毒になる。彼女のまさに血を吐くような言葉を読んで、そう思った。そして、同じく苦しさを吐露する文もあれば毒にも薬にもならないような文もある特別寄稿の中で、吉田豪さんの文章はその傷を巻く包帯のようだと感じました。2024/04/03
りりん
10
WEBメディアで当時とても共感したライターさん。訃報を知った時は本当に本当に悲しかった。そんな彼女の最後のエッセイを文喫で見つけて一気に読んだ。 一言で言えば俯瞰。自身を俯瞰的に見つめながら劣等感や有り余る自意識を分析し、恥ずかしさを自覚しつつも恥を捨てて色々と試行錯誤する…。 その様にどんどん惹き込まれて読む手が止まらない。なのに、読み進めるごとに胸が苦しい。 正直で繊細な雨宮さんの40歳を目前にした体調の変化への心境がとてもリアル。そんなクライシスを乗り越えた雨宮さんの文章、もっと読みたかった。2024/08/19
おさと
8
なんだろう。めちゃ響く。もう一度読もう。2024/03/28
イワハシ
8
遺稿集。まだ単著が出る前、ブログを偶然見つけて、ずっと読んでいた。単著を我が事のように喜んで、繰り返し読んだ。新刊は出るたびすぐに買って読んだ。ある日突然いなくなった。彼女のことばは、何故か私にはとても沁みる。本当に、なぜいなくなったのだろう2024/02/13
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