出版社内容情報
鬱と分断をもたらす資本主義に代案はないのか。60年代の精神が育んだ構想を中心に未来を蘇らせ、消費文化を支える神話を解体する。
内容説明
カウンターカルチャーとサイケデリクスの可能性を呼び覚まし格差、分断、鬱病が常態化した世界の変容を志す。新たな未来の始まりに向けた“覚醒”のために。
目次
1 資本主義リアリズムと失われた未来(未来の誕生と喪失;資本主義リアリズムの起源;未来を幻視する―失われた連帯のために;カウンターカルチャーの亡霊―祓われた六〇年代)
2 アシッド・コミュニズム―再魔術化と反脱魔術化(マーク・フィッシャーと再魔術化する世界;近代からの逃走―スイスに胚胎したカウンター思想の源流;LSDと知覚の扉―帰郷、あるいは自己変容による革命;霊的資本主義―スピリチュアル、自己啓発、スマートドラッグ)
3 変性する世界(反知性主義の起源を求めて―大覚醒、食物中毒、集団幻想;峰起を生きる―カント、フーコー、フィッシャー;議事堂の中のシャーマン―虚構の時代の陰謀論;可塑的な〈世界〉へ―資本主義リアリズムからの解放)
4 共同体と陶酔―反脱魔術化の身体に星が降るとき(否定と治癒―逸脱者たちの目覚め;痙攣する身体;鏡の牢獄―既知と自己の乱反射;それでも未来は長く続く)
著者等紹介
木澤佐登志[キザワサトシ]
1988年生まれ。文筆家。思想、ポップカルチャー、アングラカルチャーの諸相を領域横断的に分析、執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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