失われた未来を求めて

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失われた未来を求めて

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  • サイズ 46判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479393818
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

鬱と分断をもたらす資本主義に代案はないのか。60年代の精神が育んだ構想を中心に未来を蘇らせ、消費文化を支える神話を解体する。

内容説明

カウンターカルチャーとサイケデリクスの可能性を呼び覚まし格差、分断、鬱病が常態化した世界の変容を志す。新たな未来の始まりに向けた“覚醒”のために。

目次

1 資本主義リアリズムと失われた未来(未来の誕生と喪失;資本主義リアリズムの起源;未来を幻視する―失われた連帯のために;カウンターカルチャーの亡霊―祓われた六〇年代)
2 アシッド・コミュニズム―再魔術化と反脱魔術化(マーク・フィッシャーと再魔術化する世界;近代からの逃走―スイスに胚胎したカウンター思想の源流;LSDと知覚の扉―帰郷、あるいは自己変容による革命;霊的資本主義―スピリチュアル、自己啓発、スマートドラッグ)
3 変性する世界(反知性主義の起源を求めて―大覚醒、食物中毒、集団幻想;峰起を生きる―カント、フーコー、フィッシャー;議事堂の中のシャーマン―虚構の時代の陰謀論;可塑的な〈世界〉へ―資本主義リアリズムからの解放)
4 共同体と陶酔―反脱魔術化の身体に星が降るとき(否定と治癒―逸脱者たちの目覚め;痙攣する身体;鏡の牢獄―既知と自己の乱反射;それでも未来は長く続く)

著者等紹介

木澤佐登志[キザワサトシ]
1988年生まれ。文筆家。思想、ポップカルチャー、アングラカルチャーの諸相を領域横断的に分析、執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

13
思想オタクによるこなれたまとめ。『資本主義リアリズム』にジョゼフ・ヒースとホフスタッターを接続するところはなるほどと思わされたけれど、結局そこからの脱出法は個人の変容しか見いだせてないんだよね。そこらへんにオタクの限界を感じてしまいました。2022/04/08

しずかな午後

9
資本主義に不満を持ちながら、それ以外の道を見つけることができない「資本主義リアリズム」。我々は資本主義リアリズムというバッドトリップを生きている。そして新自由主義、ポピュリズム、優生思想の蔓延するこの現代社会に、果たして輝かしい「未来」、別の社会の可能性はあるのだろうか。という問題意識のもとに書かれた哲学的エッセイ。とにかく挿話の面白さと、文体の美しさで読まされる(ただ、後半は抽象的で難しい)。映画「ジョーカー」を、主人公アーサーが全てを失うことで逆説的に解放される、と解釈するジョーカー論にはハッとした。2022/10/02

ささやか@ケチャップマン

9
えんじ色?の文字がやや読みにくく感じたのだが私だけだろうか。さて、内容としては資本主義リアリズムにおいて外部が想像できない現状を指摘し、そこからの脱出を模索するために、種々の議論を牽いていく。脱出の方法が得られた感はなく、閉塞感を覚える自分がいた。数々の議論は示唆に富んでているようにも有識者には思えるのだろう。2022/05/26

hide

9
現代思想の断片で「星図」を描かんとする奇書。/資本主義以外の社会を想像できなくなり、それを甘受せざるを得なくなった「資本主義リアリズム」への抵抗を、魔術化・意識変性・幻覚剤などカウンター的な思想から探っていくエッセイ集。問題意識の切実さ、紹介される思想の幅広さ、そして文章の面白さはかなりのもの。/反面、あくまでエッセイのため個別論点の掘り下げは浅く、主張展開もフラフラとして地に足着いていない印象を受けた。/この本自体が一種の幻覚剤のようなものなので、思想トリップしたい人にぜひおすすめしたい。2022/04/26

おっとー

8
資本主義リアリズムから逃れるために、存在しうる(しえた)複数性の未来を探し求めるエッセイ。資本主義にからめ捕られることのないカウンターの仕方を、再魔術化ではなく反脱魔術化を、そしてLSDの幻視体験に似た感覚を。資本主義の問題を意識し、複数性のリアリティを求める点には共感するものの、その手段には疑問を抱く点が多い。資本主義の中にいながらも利益を追求するばかりでなく、自己啓発に没頭するでもなく、地に足をつけた地道なコミュニティを作ることのほうが大事かなと思う。一気に世界を変えることなど誰にもできないのだから。2023/02/12

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