病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと―常識をくつがえす“病院・医者・医療”のリアルな話

電子版価格
¥946
  • 電書あり

病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと―常識をくつがえす“病院・医者・医療”のリアルな話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479393191
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

Twitterで話題の病理医“ヤンデル先生”はじめての一般向けエッセイ!

内容説明

現役病理医による“病気になるのが不安”“病院に行くのは苦手”…なすべての人に贈る医療エッセイ。病気になったときに焦らない、知っておきたい病院や医療のこと。

目次

序章 病院とは…なんだか冷たくてこわいところ?(病院とは、早く帰りたい患者と、帰りたくない医者でできているところ―「ゆるくておもしろい医療エッセイ」の依頼がきた;世間の「労働の論理」から離れた場所なのかもしれない―感者の幸福という正解がないものとどう向き合うか? ほか)
第1章 “病院”のホント(医療ドラマとリアルの違い、とは?;「病院での常識」but「病院外での非常識」 ほか)
第2章 “医者”のホント(大学病院と町のお医者さん;医者の世界は旧態依然? ほか)
第3章 “病気になる”のホント―医療シアターへようこそ(病気になるとはどういうことか?―医療シアターの開幕ベル;みんなが気になる「がん」とは、どんな病気なんだろう?―悪役たちがステージに立つ ほか)
第4章 “医者と患者”のホント―Yの医劇(医者と患者と、知るということ―ケミストリーとリテラシー;病気の種類よりも、大きなルールを知ろう―プロフィールより、シアターのムード ほか)

著者等紹介

市原真[イチハラシン]
1978年生まれ。2003年北海道大学医学部卒、国立がんセンター中央病院(現国立がん研究センター中央病院)研修後、札幌厚生病院病理診断科へ(現、同科医長)。医学博士。病理専門医・研修指導医、臨床検査管理医、細胞診専門医。日本病理学会学術評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

101
Twitterでフォロワー10万人という病理医ヤンデル先生の医療エッセイです。私たち患者にとってなかなか見えにくい病院。ベールに包まれた謎の世界です。ヤンデル先生は、そんな病院のこと、医者のこと、医療スタッフのこと、病気のこと、それらの真実をおおまじめに語ってくれます。私たちの知らない、患者の側の勝手な "常識をくつがえすリアルな話し" を患者側にも分かりやすく説いてくれているのです。 病気を治療していくチームの一員としての患者の立場が、その取るべき態度が、役割がわかっってきました、2020/02/16

ふぅわん

79
【みんな辛い。患者も医療者も】箱の中にしかわからない世界がある。医療者は仕事と生活が混ざり合う。労働時間に定時はない。でもやりたいからやる。オンオフがキチンと出来ないと医療者も壊れるが帰りたい患者のために医療者は帰らない。病院には歪みがある。医療の世界はブラックでもあるのよね。ただトコトン対応したくなる。医師は自分で自分の処方はできない。風邪もひく。知識はあるが専門分野を外れれば予測はできても不安が残る。医療者も人なんです。正しい診断の先に安心がある。「医療シアター」例え方上手ね。箱の中の医療者をもっと2020/01/24

tom

20
この人が書く医療本。なかなかよろしいです。たいていの病気は、どの医者に診てもらっても、同じ治療となる理由、標準医療というエビデンスを前提にした手続きがあるからとのこと。なるほど、そうでしたかと、ストンと落ちた。トンデモ医学本についての考え方が終わりの方に書いてあり、これはなかなかの説得力。「ガンは切らずに治す」という本を読んだことがあり、なるほどと思いながら読んだのだけど、この怪しさの理由と対抗策もなるほどそうそうでよねと思った次第。お手軽医療本なんてものは、手にしたらダメとよく分かりました。2020/04/07

くさてる

20
TwitterでよくRTが流れてくるのでなんとなく名前は知っていた先生の御本、くらいの気持ちで手に取ったのだけど、最初はゆるく、でもすこしずつそれが上がっていく感じで、最終的なところでは高邁といってもいい思想にたどりつく、そんな印象を受けました。「絶対」が使えない医療者、その医療者の真摯な言葉が、ニセ医学に惑わされる人々に届くにはどうするべきなのか。現場で真面目に考え続けるひとならではの言葉があると思います。2019/08/31

kitten

19
図書館本。病理医のヤンデル先生(主にTwitterで活動?)のエッセイ集らしきもの。本の中で何度か流れが変わり、最終的にはかなり壮大な話になってしまっているが、これはこれで面白い。ニセ医学との争いの難しさ。向こうは、オペラ歌手なのに、こちらがクイズマニアでは、そりゃ勝てないよ。どうすれば、一般の人に正しい医学知識を伝えることができるか、という命題に立ち向かう本になっている。こちらも、文章のプロフェッショナルでなければならない。私も、少し病理学を勉強してみよう。よく売れたらしい仲野先生の本を読んでみよう。2021/03/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13617548
  • ご注意事項