そんなとき隣に詩がいます―鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩

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そんなとき隣に詩がいます―鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479393122
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「さみしくてたまらなくなったら」「毎日しかめっつらだけになったら」「家族に疲れたら」「生きるパワーが欲しくなったら」人生のチカラになってくれる谷川俊太郎の詩を劇作家・鴻上尚史がセレクトし、エッセーを添えた、谷川&鴻上版「人生処方詩集」。

内容説明

「さみしくてたまらなくなったら」「毎日しかめっつらだけになったら」「家族に疲れたら」「生きるパワーがほしくなったら」…人生の折々に読みたい谷川俊太郎の詩を、劇作家・鴻上尚史がセレクトし、エッセーを添えた、谷川&鴻上版「人生処方詩集」。

目次

さみしくてたまらなくなったら
毎日、しかめっつらだけになったら
愛されなかったら
愛されたら
大切な人をなくしたら
家族に疲れたら
戦争なんて起こってほしくないと思ったら
歳を重ねることが悲しくなったら
ことばと仲良くなりたいなら
おっぱいが好きなら〔ほか〕

著者等紹介

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京都生まれ。詩人。1952年詩集『二十億光年の孤独』でデビュー、そのみずみずしい感性が高い評価を得る。詩作のほか、翻訳、脚本、絵本、作詞などさまざまな分野で活躍。1975年訳詩集『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、詩集『日々の地図』で第三四回読売文学賞を受賞、『シャガールと木の葉』『谷川俊太郎詩選集1~3』で第四七回毎日芸術賞を受賞

鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年愛媛県生まれ。劇作家・演出家。早稲田大学在学中に劇団「第三舞台」を結成、以降、作・演出を手掛ける。舞台公演のかたわら、映画監督、ラジオパーソナリティ、小説家、エッセイスト、など幅広く活動中。1987年「朝日のような夕日をつれて」で紀伊國屋演劇賞、1992年「天使は瞳を閉じて」でゴールデン・アロー賞、1994年「スナフキンの手紙」で第三九回岸田國士戯曲賞、2009年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

104
思いがうまく形にならないもどかしさに悶々としているとき、心にすとんと落ちる言葉と出会い、思わず胸が高鳴ることがある。これだったのだ、私の求めていたのは。繰り返し声に出して読むと、詩の言葉は心に沁み入り私のものとなる。こんな出会いを求めて時折詩集を開いてみたくなる。本書は悩める人々の症状別に、谷川俊太郎の詩を鴻上氏が選びエッセーを添えた「人生処方詩集」。鴻上氏の劇作家・演出家ならではの鋭い人間観察眼や深い洞察力、人を見る目の温かさがエッセーに滲み出て、処方されたクスリ(詩)は漢方薬のように効いてくる。2019/05/09

アキ

91
人間の業を描くのが小説の仕事。ふんわり空に浮かぶのが詩。谷川俊太郎の詩を鴻上尚史がテーマに沿って選んだ本。「さみしくてたまらなくなったら」「毎日、しかめっつらだけになったら」とか症状に合わせた処方箋のように詩を紹介し、そして鴻上氏のエッセイが載る。「歳を重ねることが悲しくなったら」の中の“脚”・“ただ生きる”の2編、「おっぱいが好きなら」の全詩、“せんそうしない”・“死”などが好み。数年後に読み返したら、また違う詩が好きになるのでしょう。人生に疲れたときのための薬箱として、本棚に大切に置いておきましょう。2021/04/08

chantal(シャンタール)

74
鴻上さんの舞台は見た事がないが彼の人生相談をネット等で見た事があり、良い事言う人だなあと思っていた。その鴻上さんが症状に合わせて谷川さんの詩を処方する。詩が素晴らしいのは言うに及ばないが「ここでその詩を選ぶか」と言う驚きや章毎の鴻上さんの解説がやっぱり素晴らしい。人間関係の「どうしようもなさ」は病気や災害と違い、自分に原因があるだけまだ救われる、これは深い。今の私には「歳を重ねることが悲しくなったら」が一番心に響いた。根本的には解決しないかもしれない。でも、どうしようもなく辛い時、隣に詩がいてくれる。2022/01/10

けんとまん1007

43
谷川俊太郎さんの詩を、こういう形で綴っていただくと、また、違った面が見えてくる。しかし、読んでみて、改めて、谷川俊太郎さんは、ワン・アンド・オンリーなんだと実感。思いやいのちが、いっぱい詰まっている。2019/03/31

シャコタンブルー

41
「谷川さんは、愛されない詩よりも、愛される詩や愛し合う詩が多い。愛されてきたんだなと思う。愛されることが多いと、心に余裕が生まれる」鴻上さんは述べている。成る程、それだから深淵な谷川さんの詩ができるのかもと思えた。本書の中では「生きる」と「兵士の告白」が対照的な生と死を表現した作品だが、独特の言葉遣いとハットする表現で特に印象に残った。詩はいいなと心から思えた。2020/06/12

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