出版社内容情報
今、この国で風化してつつある「あの日」の平和への想い。日本人が決して忘れてはいけない、365の珠玉の言葉たちがここにある。
【著者紹介】
1932年、東京生まれ。12歳で東京大空襲を経験。働きながら文学を志し、18歳の自分史『下町の故郷』が20歳で刊行される。『ハモニカ工場』発表後はフリーで、ルポルタージュ『東京大空襲』(岩波新書)が話題になる(日本ジャーナリスト会議奨励賞)。70年、「東京空襲を記録する会」を呼びかけ、同会による『東京大空襲・戦災誌』が菊池寛賞を受賞した。99年に映画「軍隊をすてた国」を製作。2002年、江東区北砂に民立の「東京大空襲・戦災資料センター」オープンに尽力、館長に就任。
内容説明
反戦・平和から人権、環境問題、反原発まで―三六六の名言・至言・警句を、古今東西にわたって幅広く収録。人類の未来、明日の日本を考えるきっかけの書。
著者等紹介
早乙女勝元[サオトメカツモト]
1932年3月東京生まれ。戦後すぐ15歳の時に下町の工場で働き始め、一方独学で文学への道を志す。18歳で執筆した『下町の故郷』が20歳で刊行されて以降、次々と庶民の生活と愛と平和をテーマにした作品を発表。1970年には「東京空襲を記録する会」を結成。現在、「東京大空襲・戦災資料センター」(2002年設立・民立民営)館長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこしま
16
終戦の日ですね。今回は難しいことは書きません。民営の東京大空襲・戦災資料センターの館長を務められている早乙女さんが、一日一つという形で、古今東西、著名人、一般人問わず366個の名言集を綴ってくれました。今回は私が他で見つけたモノを。◆英雄なんていないんだよ。待ってたって誰も来ない。一人ずつ自分で動くしかないんだ◆2014/08/15
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15
堀田義衛「この地獄と抵抗して生きるには、無限の愛と忍耐を要する」→耐えるだけではダメで、やはり愛することが必要なのか▼ハインリヒ・ハイネ「本が焼かれるところでは、最後に人間が焼かれるのだ」→焚書で敗れるのは知性だけでなく、人が人であるための理性すらも滅ぼされる。本を読む自由を守りたい、というゴールから逆算すれば、戦争の愚かしさがよく分かる。2018/08/02
Kawada Yoshihiko
0
著者、早乙女勝元さんの反戦・平和から人権、環境問題、原発ゼロまで、366の名言・名句を集めてあります。早乙女さんは、まえがきで、なぜこの本を編集することになったのか、分かりやすく次のように語っています。 「たとえ一言といえども、その数行に本人の全人格の重みというか、平和を希求する生き方のすべてが凝縮している例が少なくない。・・・それは、混沌とした閉塞状態の今を生きる私たちに、時代と空間をこえた共感と、人間らしく生きる勇気を与えてくれるにちがいない、と思えたからである」 と。さらに、 「本書が戦争と平2012/12/05