知識だけあるバカになるな!―何も信じられない世界で生き抜く方法

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479391708
  • NDC分類 002
  • Cコード C0095

内容説明

自分で考えられる人になれ!気鋭の学者にして論客が問う「ホンモノの教養」。

目次

第1章 疑うことから知の方法は始まるが、「正しく疑う」ことの難しさについて(自分で答えを探せるか;どう「疑う」かが問題だ;「疑い」から「学問」への道筋 ほか)
第2章 今の日本で大勢を占めている「二項対立」思考の愚について(「対話」の伝統;「とにかく反対」作戦の袋小路;「マルクス主義の弁証法」のヘンなところ ほか)
第3章 ありきたりな言葉でなく自分の言葉をつかむための「教養」のススメ(軽チャーではなく「教養」を;コミュニケーション能力のベースになる「教養」;「人間らしさ」を再発見する ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。現在、金沢大学法学部教授。専攻は政治思想史、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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harass

49
題名がちょっとあれだが、大学の新入生あたりを想定した、学問入門の一歩手前についてのガイダンス本。この著者の本は何冊か読んでいるがこの本も読んで損はないと感じた。なによりも『当たり前の話』をうまく説明できているのに感心する。正しく『疑う』ことや、非専門分野の知識は、それはその分野内では『正統』なものか『異端』なのかを確認しないといけないとか。またネットでよくある生産性のない論争についてなど。1時間ほどで読み終えれるがこれらを自力で実践できるようになるのは難しいだろう。新書で改めて出して欲しい。2016/04/28

GIN@本棚大洪水中

16
この先に答えのある問題は何問出てくるのでしょうか、人生とは。そういうものに回答をしていかないといけない世界なんですね。情報整理能力を身に着けたいと感じた一冊2013/07/22

yamikin

13
人文系の学問を志すならば原著に当たらねばならない。絶対に。本来の意味での「教養」はあらゆる学問を志す前提としての態度の養成。それが語学教育。ハイデガーはドイツ語で読まなくてはならないし、フーコーはフランス語で読まなくてはならないのだ。語源を含む歴史的、文化的背景を知らないで訳書ばかりよんでいる私に「教養」を見につけるのは一生無理だ。そんなコンプレックスが残る大学一年生に読ませたい学問指南書、なのだけどこれが骨身にしみるのは大学卒業直前or卒業後の人間だったりする。2010/12/22

三井剛一

12
「適切な根拠を示しながら、自分の意見を主張し、建設的な話し合いができるようになる」を目標にした一冊。 弁証法にのっとって、対立を通して、真理に到達しようと討論する。しかし、安易に全否定し、お互い意地になり幼稚な態度になることがある。 そもそもに二項対立のように物事を白黒はっきり区別することはできない。曖昧な中で、「疑う」「知識を得る」の繰り返しをするしかない。 アドルノの「限定的否定」は、初耳で深掘りしていきたい。2023/04/26

ほじゅどー

10
★★★★学問とは、正しい答えがあるのかないのかさえ分からない底なし沼の状態で、一つ一つ手探りで「答え」を見つけようと継続的に頑張ること。すぐググる人には耐え難いこと。とにかく疑ってみることで、本当に確実なもの(真理)に到達しようとする。敵の意見の反対が、自分にとっての正しい意見とは限らない。アドルノの「限定的否定」は使える。相手の全部を否定するのではなく、どの部分を否定するのかを考えた上で批判する点と相互理解のための共通基盤とするところをその都度分ける。2017/10/17

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