岩波少年文庫2142
海のたまご

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  • サイズ B6判/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001121421
  • NDC分類 933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

夏休みを海辺で過ごしているトビーと兄さんは,漁師の網にかかった卵形の石にひきつけられます.その石がある日変身し……突然現れた不思議な海の生き物と少年たちの海底への冒険がはじまります.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花林糖

23
コーンウォールの夏の海辺が舞台で、トビーとジョーの兄弟が海辺で出会った少年トリトンとの物語。不思議で幻想的な美しいお話で、海等の自然描写がとても素晴らしく読み心地も◎で。ただトリトン=海のトリトンの印象が強く、トリトンがアニメのトリトンで脳内再生されたのが少し困りました。【祝・岩波少年文庫創刊70周年!(2020年)】 2020/02/04

帽子を編みます

12
「海」を描いた作品です。海の姿が、詩情豊かに描かれています。キラキラしたところ、荒れ狂うところ、砂が規則正しい模様を描いて乱れ元に戻るところ、磯のプール、秘密の洞窟、海の持つイメージが展開されます。熱かった肌が、唇が紫になってカタカタ震えるほどに冷えるときの記憶、磯の香り、貝殻、月の光が海面に道になるとき…。少年たちは、内緒の冒険をして一回り成長しました。2020/05/02

じょうこ

10
2020年のベスト1ともいえる本。2回読んだが、偉大過ぎて感想が書けずに年末になってしまった。本書は「グリーン・ノウ」シリーズのルーシー・ボストンさんによる本。舞台は庭から「海」へ。主人公はトビーとジョーの兄弟。彼らの両親も登場し(グリーン・ノウではなぜか母親不在)子ども達を見守る。お約束の異界の友だちも登場する。ファンタジーは存在する。が、本書の主役は「海」なのだ。彼女が描き出す海の前に私は言葉をなくす。あとがきで訳者が「散文詩」だと言う。そう、そうなのです、この本は。そして海が見たくなるのです。2020/11/25

ムーミン2号

8
「グリーン・ノウ」シリーズで知られL・M・ボストンによる秀作。海や泳ぐことが好きな人には、そうでない人(例えばワタシ)などより何倍も楽しめるかもしれない。トビーとジョーの兄弟が出会うことができたのはトリトン(男の子の人魚)で、トリトンとの交流、トリトンの仲間であるアザラシとの楽しい遊びが描かれる本作は、子どもの気持ちや感情を良く分かるという子どもの心をもった作者が描く楽しい物語である。同時に大自然の一つの相である「海」をありのまま描いてもいる。2019/10/14

topo

7
英国コーンウォールの荒々しい海を舞台に海の妖精トリトンと二人の少年が経験した不思議な冒険、三人の友情を美しく描いたファンタジー。海の美しさと神秘が豊かな筆致で描かれ五感全てでその魅力を味わう。月の道を泳ぐ場面がたまらなく好き。2019/07/03

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